ヴィヴィアン・ウエストウッドによるヴァージン航空の新ユニフォームは、リサイクル素材使用のエコデザイン
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発表されたデザイン画によると、女性クルーのユニフォームであるセットアップスーツは、シェイプされたアワーグラスシルエットで、ウエストやバストラインにプリーツが施され、ボディラインを立体的に見せるデザイン。カラーはヴァージンアトランティックの企業カラーである”ヴァージンレッド”を採用した。男性クルーのユニフォームは、伝統的な英国サビルロースタイルをベースにしたシャープなスリーピーススーツ。実物の写真は6月に公開される。
その他、パイロット、空港ラウンジやグループ会社のヴァージンホリディのスタッフら、7,500名以上が着用する全ユニフォームのリニューアルもヴィヴィアンが手掛ける。今年7月からの試着期間を経て、2014年に正式に導入される予定。
彼女が今回デザインしたユニフォームの素材には、イギリスの環境保護団体「クローズド・ループ・リサイクリング(Closed Loop Recycling)」 と共に開発した技術を使い、使用済みのペットボトルから作られたポリエステル糸や、着用後のポリエステル衣料を繊維に戻して再生した生地を多く使用。
更にスーツには、生地の劣化を防ぎ色持ちを良くするためのナノ加工が施され、長く着用できるようになっている。また、ヴィヴィアンが長年取り組んでいる国際貿易センターのプロジェクト「エシカル・アフリカ・プログラム(Ethical Africa Programme)」とコラボレーションしたバッグも地上職員のために制作される。このバッグには、リサイクルのキャンバス素材や沿道広告のバナー素材、レザーの切れ端、そしてナイロビのキベラというスラム地区で廃棄された南京錠や車の部品などを集めて溶解し、金属に再生した真鍮が使用されている。
ヴィヴィアンは2012年6月に北極の自然を守るための国際キャンペーン「セーブ・ザ・アークティック(Save the Arctic)」の設立や、世界的環境保護団体「グリーンピース(Greenpeace)」の支援活動でも知られ、森林保護団体「クールアース(Cool Earth)」最大の資金調達者でもある。
《白倉奈緒》
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