シャープの通期決算……当期純損益は5453億4700万円の赤字

　シャープは14日、平成25年3月期（2013年通期）連結決算を発表した。当期純損益は5453億4700万円の赤字。売上高は微増だっだが、営業損益、経常損益、当期純損益はすべて赤字で、3項目とも減益、赤字幅が大きくなった。

　売上高は2兆4785億8600万円、営業損益は1462億6600万円の赤字、経常損益は2064億8800万円の赤字。

　当連結会計年度の業績は、売上高が前年度比0.9％増の2兆4785億円。一方、利益については、競争激化による粗利率の低下や、たな卸資産の圧縮を一段と進めたことなどにより、営業損益が1462億円の損失、経常損益が2064億円の損失となった。当期純損益については、固定資産の減損のほか事業構造改革費用等の特別損失2646億円の計上や、繰延税金資産の見直しにより法人税等調整額を599億円計上したことから、5453億円の損失となった。

　なお、当下半期の売上高については、前年同期比20.4％増の1兆3744億円となり、営業損益は、前年同期の711億円の損失から937億円改善の226億円の黒字となり、営業損益ベースでの黒字転換を果たすことができた。