【ホンダF1復帰】実戦まで2年弱、今後の最大注目点はドライバー人事か
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やはり最大の注目点はドライバー人事だろう。F1界の実態が、ある意味で「契約はあってなきが如し」ともいえることは周知の通り。最近は以前ほどなんでもアリではなくなっているが、いろいろな面で状況が変われば、お金でなんとか解決、という不文律はある程度以上に健在だ。つまり、2年弱もの長い時間のうちには、それこそいろいろな状況変化と動きが予想される。
マクラーレンの現在のエースはジェンソン・バトン。2008年までホンダ(当時はシャシーもホンダ)で走っていたバトンは、ホンダが撤退したことで英国現地のチーム組織が生まれ変わったブラウンGPに残留し、09年にチャンピオンを獲得。そして10年にマクラーレンへと移籍した。
ちなみに09年のブラウンGPはメルセデスエンジンを搭載して走り、翌10年からはメルセデスのワークスチームへと再度生まれ変わっているのだから、ホンダ、メルセデス、マクラーレンを巡る縁というのも複雑だ。マクラーレンは1995年から一貫してメルセデスエンジンで走っているが、メルセデスが自前のチームを構えたこともあり、新規定となってパワーユニットの優劣が大きく戦況を左右すると予想される14年以降に向けては、別のパートナーを欲していた。今回の最強タッグ再結成には、そういう事情も絡んでいる。そこに、14年以降のF1は環境技術ともリンクしやすい、という参戦意義を見出したホンダが、経済状況の回復もあって復帰を決断、お互いにいい相手が見つかったわけである(マクラーレンは14年まではメルセデスと組む)。
現在のマクラーレンのもうひとりのドライバーは、昨年までザウバーで小林可夢偉のチームメイトだったセルジオ・ペレス。ドライバーとしての能力に加え、母国メキシコの大手スポンサーの支援もある若手有望株だ。バトンとペレスが現段階では最有力候補、ということになるのかもしれないが、それこそトヨタ育ちの可夢偉起用というウルトラCがあってもいい?
また、現在のF1界では大規模メーカーの単独パワーユニット供給というかたちは見られないため、15年開幕に向けては複数チーム供給の話も多方面で進むことが予想される。
《遠藤俊幸@レスポンス》
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