日本IBM、オープン・クラウド構築管理ソフト「SmarterCloud Orchestrator」発表
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
「IBM SmarterCloud Orchestrator」は、オープン・クラウド・スタンダードを実装、かつクラウド環境の構築・管理の自動化を支援し、さまざまなクラウド間での連携やクラウド間でのシステムの容易な移行などを実現するソフトウェア製品だ。短いサイクルでのクラウドの活用や再利用、複数の企業でのクラウド・システムの連携や統合、大規模なクラウド・サービスのインフラの構築や管理など、エンタープライズ・クラウド環境の柔軟な運用とコストの最適化が可能になるという。
クラウド基盤(IaaS:Infrastructure as a Service)の管理には「OpenStack」テクノロジーを採用。その上位層であるアプリケーション基盤(PaaS:Platform as a Service)は標準規格の1つである「OASIS TOSCA」に準拠する。これにより、OASIS TOSCAに対応したPaaSがIaaSのインターフェイスを呼び出し、クラウド・アプリケーションの管理を可能としている。また、クラウド環境の構築や管理を自動化するオーケストレーション機能も実装する。
セルフ・サービス・ポータル画面では、必要なリソース、ワークロード、サービスなど資源要素のイメージ・アイコンを組み合わせる直感的な作業のみで、構成の作成や自動的に行われる利用に向けての準備・設定(プロビジョニング)などの作業が自動で行われる。作成、活用したクラウドの構成や設定の情報は、カタログ化し、管理できる。
製品は、通常版と、クラウド・モニタリング機能や、細かいレベルでの課金サービスを実現するクラウド・メータリング機能を追加した、エンタープライズ版の2種。24日より販売を開始する。
《冨岡晶》
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