【NHK技研公開 2013】早くもフルスペック対応の120Hzスーパーハイビジョンカメラが登場……従来比2倍のフレーム数
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NHK技研公開では、8Kスーパーハイビジョン関連の最新技術を多く展示しているが、高解像度な動画像をより鮮明に表示するため、フレームレートを従来の60Hzから120Hzに引き上げた新しいハイビジョンカメラ用のイメージセンサーとそれを搭載したカメラヘッドのデモを行っていた。120Hzのフレームレートは、スーパーハイビジョンの国際規格のフルスペックに対応するものだ。
NHK技研では静岡大学と共同で、3300万ピクセル、フレーム周波数120Hz、諧調12ビットの超高精細のイメージセンサーを開発し、8Kスーパーハイビジョン対応のカメラヘッドとCCU(カメラ信号処理装置)を試作した。
カメラヘッドは新開発のイメージセンサーを3枚搭載した3板式カラー方式となる。出力データレートは144Gbps。フレーム周波数は2倍となったが、消費電力は従来比60%まで抑えることができたという。
ただし、カメラの試作はひとつの成果を上げたものの、それを表示するディスプレイや圧縮・伝送方式は今回の技研公開には間に合っていない。そのため、デモ用のディスプレイは4K用のディスプレイを4つ並べたマルチスクリーンで構成されていた。ベゼル(画面の淵部分)で画面が切れてしまうのは残念だが、それでも動きの滑らかさは確認できた。画面の左右で60Hzと120Hzの比較を行うモードにおいて、その違いは人間の目でも認識可能だった。
写真ではわかりにくいかもしれないが、スケボーで移動する人が画面の中央をまたぐときの画像のブレ方に違いがでている。見た目では画面の右側はシャープな映像がなめらかに動いて見えるが、左ではブレた映像が移動しているように見える。
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