キヤノン、「MREAL」を利用した手持ち型ディプレイを開発……「IVR」に参考出展
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同社は頭部装着型のディスプレイ「HM-A1」を2012年7月に発売。開発中の手持ち型ではヘッド装着ではなく、手持ちとすることで着脱の手間を省くのが狙い。MRシステム「MREAL」とは現実の映像とデジタルデータをリアルタイムに融合する技術。たとえば設計段階の製品を、実際に置いてみたらどう見えるかなどが、3D映像となって表示される。設計の早期段階でデジタルデータを用いた製品の評価が可能になり、試作回数を削減できるため、開発期間・経費の削減を実現する次世代の設計・製造のソリューションツールと言われている。
また、位置合わせ専用の他社製のカメラ、カーペット式マーカーと併せて使用することで「MREAL」の精度と利便性の向上を実現する、新たなソフトウエアも開発中だという。ディスプレイ内蔵のカメラとは別角度のカメラを、ディスプレイの外側に装着することにより、現実の映像とデジタルデータとの位置合わせの精度向上と範囲拡大を実現する。可搬型のカーペット式マーカーを用いることで、システムのセットアップの時間を短縮できるほか、場所を選ばずにシステムを構築できるそうだ。
同社では、手持ち型ディプレイとソフトウエアの商品化を2013年年末までに目指すという。また、6月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催される最先端の3D技術や超高精細の映像技術の専門技術展「第21回3D&バーチャル リアリティ展(IVR)」において参考出展する。
《関口賢》
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