ステージでは金沢大学付属病院の導入事例が紹介されていた。同病院ではこれまで、教授が自分の好きなベンダーを入れ込み、部門ごとに独立したネットワークを構築していたせいで、ネットワークが複雑化。システム部門をもっていなかったため結合部分の管理が大変となっていた。このため、機器の誤接続、設定誤り、大幅なループ、障害発生箇所の特定困難な状況が発生していた。
同病院では新しい棟を建設する際に、システムを見直し。これまでの部門ごとのネットワークはそのままに、結合部分にOpenFlowを導入。物理的ネットワークとしたうえで、電子カルテ、放射線科、麻酔科、眼科といった仮想ネットワークをOpenFlowの上に構築した。
説明員によると、導入は1ヵ月の短納期で実現し、システムが切り替わったのも気がつかない状態だったとしている。