スマホやSNSの中学生向けセキュリティ研修開催
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
●各地の教育現場に講師派遣
同社は、全国の小・中・高校へ、社員をインターネット安全利用の講師として派遣したり、企業見学に訪れた児童にセキュリティ授業を実施したりしている他、夏休み期間には、各地でインターネットの安全利用を親子で学べるイベントを2004年から毎年無料で行っている。
参加できない児童や保護者、教育関係者には、Webサイトで教材など各種資料やコンテンツの発信も行っている。
本稿は、5月に都内同社オフィスで中学生向けに行われたインターネットセキュリティ授業の模様をお届けする。
●年に数回は校内でデジタル系のトラブルが発生
今回取材協力いただいたのは、秋田県大館市立第二中学校の、村井 洋右 先生に引率された、中学三年生の男子生徒5名である。
村井先生の話によれば、同校でも、チェーンメールが蔓延するといった、インターネットに関わる、なんらかのトラブルは、最低でも年に数回は学校内で発生するという。最近では、通信機能が無いつもりで親が買い与えたタブレットPCを、子供が密かに家庭のWiFiに接続して、ネットサービスを利用するなどの問題も報告されたということだ。
●変化する子供のインターネット環境
FacebookやLINEといったSNSや、スマートフォンやタブレットPCなど、ソフトとハード両面で子供を取り巻くインターネット環境が変化していることを受け、同社では、パソコンからのインターネットの利用に加えて、こうした子供の環境の変化を踏まえた授業を行っている。今回取材したセキュリティ授業では、スマートフォンとSNSの2つをキーワードにして、安全に利用するためのポイントが分かりやすく説明された。
●スマートフォンを安全に利用するために
たとえば、スマートフォンの特長の一つして、通話のみならず、さまざまなアプリをダウンロードして利用できることがあげられる。しかし、「電池が長持ちする」「電波が改善する」などというふれこみで、無料で提供されているアプリの中には、実際に謳っている機能は実現されず、スマホ内のアドレス帳から個人情報を盗み取る、という危険なものもあるという。
こうした危険に対し授業では、現実の世界を例に出して、本物か偽物か分からない品物を買うのには、ためらいがあるように、ネットの世界でもアプリをダウンロードする際には、公式のマーケットや、サイトの信頼性を重視するように指導していた。
●SNS利用時の注意点
SNSでは、現実の世界の友人・知人のみならず、見知らぬ人物とも交流できる。こうした特性を利用して、悪意を持った人が素性を偽り、言葉巧みに近づき、IDやパスワードなど個人情報を聞き出してくるというケースもある。聞き出した情報を悪用され、被害を受けたという報告もある。こうした危険から身を守るため、見知らぬ人物からのコンタクトをブロックする設定や、SNSでは面識ある人物を中心に交流するといったSNSを使う上での心構えが示された。
そのほか、自分自身の行動や発言によって、人を傷つけてしまわないよう、インターネット上でも現実の世界と同様にマナーを守って行動することの重要性が説明された。
秋田県大館市立第二中学校の、5人の三年生男子は、授業の感想として、「何気ない一言が人を傷つけることがあることを改めて思い出した」「SNSを今後使うときは他人に迷惑をかけないようにしたい」「深く考えずに使っていたけれど、今後気を付けたい」などの気づきが得られたと語った。
なお、トレンドマイクロでは、インターネットを安全に利用するための教材やコンテンツをWebサイトで無償公開いている。子供向け教材としては、「インターネットあんしんガイド【スマホ&タブレット編】【SNS編】」ほか、パソコンやコンピュータウイルスといった様々なテーマの資料が用意されている。
スマホやSNSの中学生向けセキュリティ研修開催(トレンドマイクロ)
《編集部@ScanNetSecurity》
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