「風立ちぬ」,ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に……宮崎駿監督、3度目の選出
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ヴェネチア国際映画祭は、カンヌやベルリンと並ぶ世界でも最高峰の国際映画祭、そして最も長い歴史を誇る。毎年、世界各国から優れた映画が多数集まるが、コンペティション部門に選出されるのはごくわずかだ。とりわけアニメーション作品が選ばれるケースは稀だ。
宮崎駿監督はそうしたなかで、2004年第61回に『ハウルの動く城』で、2008年第65回に『崖の上のポニョ』でコンペティション部門に選出されている。今回は3度目の快挙だ。
国際映画祭ではお馴染みの宮崎駿監督だが、数ある国際映画祭の中でもヴェネチアは相性がいいようだ。『ハウルの動く城』では宮崎駿監督とスタジオジブリに対して技術部門のオゼッラ賞が授与され、『崖の上のポニョ』はミンモ・ロッテラ財団賞を受賞している。2005年には栄誉金獅子賞受賞、期間中『風の谷のナウシカ』、『紅の豚』などが上映されている。グランプリの審査対象ともなるコンペティション部門への出品で、今回も大きな期待がかかる。
『風立ちぬ』は、零戦の設計者である堀越二郎をモデルに宮崎駿監督が独自の視点で映像化した。公開以来、大きな話題を呼び、公開初日2日間で74万7451人、興収9億6088万5850円を記録した。公開4日目には早くも100万人を突破している。大ヒットになりそうだ。
映画にはイタリア人の航空機研究・開発家のカプロニおじさんも登場する。映画祭の舞台となるイタリアとも関係が深い。
ヴェネチアで『風立ちぬ』が上映されるものの、残念ながら宮崎駿監督は現地を訪れることが出来ない。コンペティション部門選出にあたり、監督は次のようにコメントを寄せる。
“リド島はとてもすきな島です
今回は映画祭に参加できません
イタロ・カプローニさんにお会いできなくて残念です“
宮崎駿
プローニおじさんのモデルとなったジョヴァンニ・バッチスタ・ジャンニ・カプロニ伯爵の孫であるイタロ・カプローニさんの名前を挙げて残念がる。
日本ではすでに話題騒然の本作が、今度は海外にも広がりそうだ。子ども向けでないアニメ映画『風立ちぬ』が、イタリアでどんな評価を受けるかも気になるところだ。
『風立ちぬ』
http://kazetachinu.jp/
ヴェネチア国際映画祭
http://www.labiennale.org/en/Home.html
「風立ちぬ」,ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に 宮崎駿監督、3度目の選出
《animeanime》
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