渡辺謙、佐藤浩市ら豪華キャストが舞台挨拶……映画『許されざる者』
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渡辺謙主演「許されざる者」がベネチアに続きトロント映画祭に正式出品決定
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イベント開始の午後7時すぎ。本篇開始のブザーが鳴り響き、静まりかえった劇場の後方左手から柄本明が、右手から佐藤浩市がそれぞれ姿を現し客席中央を抜ける花道に颯爽と向かうと会場に大きな拍手が響いた。2階客席からは渡辺謙と李相日監督が姿を表した。興奮する会場内に向けて今度はステージのオーケストラピットから柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、國村隼、小澤征悦、三浦貴大、滝藤賢一が登場、花道の渡辺、佐藤、柄本、李監督が合流すると舞台挨拶が開始された。
映画『許されざる者』は1992年に公開されたクリント・イーストウッド監督・主演のアメリカ映画。第65回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、最優秀作品賞をはじめ4部門を受賞。本作はそのリメイク作品だ。主人公の釜田十兵衛を渡辺謙が演じている。
会場では映画『硫黄島からの手紙』撮影中に渡辺自身がクリント・イーストウッド監督から聞いた映画『許されざる者』についての撮影秘話も披露された。「きちんと話したわけではなくてぼそぼそと話してくれたのですが、“こんな暗い映画を一生懸命撮ってるけど誰が観てくれるんだろうって思いながら毎日やってたんだよね”、そんな風に言ってくれたんですね。僕らは、クリントはある意味、神様みたいな人だと思ってたんですけど、彼は毎日毎日、迷いながら撮っていたんだなと思い、ある意味うれしく、深く感動しました」。
今回の監督を務めた李相日氏(過去作品に『悪人』、『フラガール』など)は作品について「(キャストの皆さんが)よく言う、粘るとかしつこいというのは褒め言葉だと心に留めていますが、本当にこの映画ではたくさんの見せどころをキャストの皆さんが作ってくれていると思います。僕にとっての見どころはキャストの皆さんの名前が(下から)上がってくる最後のエンドロールだと思っています。何度も心が折れそうになりながら、皆に支えられてここまで来ました。映画の力というか圧力というかを今日観た皆さんに感じ取ってもらえたらと思います」と話した。この作品を同作の舞台は1880年明治維新期の北海道、クリント版の『許されざる者』と同時代の設定となっている。
映画『許されざる者』は第70回ベネチア国際映画祭にて特別上映作品に選出されたほか、9月5日から開催の第38回トロント国際映画祭では特別上映部門に、10月3日から開催される第18回釜山国際映画祭ではガラプレゼンテーション部門に正式出品される。9月13日(金)より新宿ピカデリーほか日本全国でロードショーの予定だ。
《稲葉九》
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