富士通、LTEフェムト基地局の電波干渉低減技術を開発……通信速度を約2倍に
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フェムト基地局は、屋内無線通信を大容量・高品質化するための小型の携帯電話基地局。従来、フェムト基地局同士が近接する場合や、携帯電話基地局(マクロ基地局)が近接する場合、電波干渉の影響により通信性能が劣化する問題があった。新技術では、フェムト基地局が自立的に周辺の環境を検知して、送信タイミング、送信電力、送信周波数帯域を調整することを可能とした。
フェムト基地局が、周辺のマクロ基地局の情報、マクロ基地局に接続されたマクロ端末の情報、隣接するフェムト基地局の情報、自基地局に接続された端末の情報を取得。そのうえでマクロ基地局の情報に基づいて、マクロ基地局の信号の送信タイミングに合わせて、フェムト基地局の信号の送信タイミングを設定。さらに各基地局間の干渉を避けるために、データチャンネルの送信帯域を分割する。
これにより、電波干渉が大きい場合に、従来に比べて通信速度を約2倍に向上できることが、シミュレーションにより確認された。今後は本技術により、自宅での無線による高画質動画再生、オンラインゲームなどのアプリケーションのスムーズな動作などが可能となる見込み。2013年度の実用化を目指す。
《冨岡晶》
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