iPhone 5s通信速度、都内待ち合わせスポット等で実測調査!
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速度調査にはいつものように「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを使用。同一箇所で3回計測し、その平均値を算出している。計測は、帰宅ラッシュで街が混雑する夕方16時~19時頃に行った。
まず新宿では、待ち合わせの定番アルタ前のほか、サザンテラス、歌舞伎町入口の3箇所で計測を実施。強さを見せたのはKDDIで、アルタ前では今回の調査の最速となる下り平均37.64Mbpsを記録。歌舞伎町入口付近でも下り平均22.50Mbpsと高い数値を出し、この2箇所で1位となった。サザンテラスでは、iPhone初参入のドコモが下り平均13.85Mbpsで1位に、次いでKDDIが下り平均9.67Mbpsで2位という結果に。
続いて渋谷に移動し、開業から約1年半が経過した渋谷ヒカリエと、渋谷駅を挟んで反対側に位置する東急プラザ前の2箇所で計測。ヒカリエでは3キャリアとも下り平均で20Mbpsオーバーの高速値をたたき出す中、ソフトバンクが下り平均26.36Mbpsで1位となった。東急プラザ前ではKDDIが下り平均33.10Mbpsで唯一30Mbpsオーバーで1位。対してドコモは下り平均5.99Mbpsと大人しい数字に終わった。また少し足を伸ばして代々木競技場、第一体育館付近でも計測してみた。東京のオリンピック招致成功でも注目が集まるエリアだが、ここではKDDIが下り平均34.19Mbpsで他を10Mbps以上突き放して1位となった。
最後に池袋へ行き、池袋駅の西口公園、東口のビックカメラ前、さらにサンシャインシティ前にて計測を実施した。西口公園では、ソフトバンクが下り平均24.65Mbpsで1位。次いでKDDIも下り平均19.86とまずまずの数字。ドコモは下り平均3.30Mbpsと苦しい状況だった。ビックカメラ前ではドコモ及びソフトバンクが6Mbps前後の中、KDDIが下り平均28.54Mbpsと強さをみせた。サンシャインシティ前では各キャリア拮抗していたが、下り平均14.77MbpsでKDDIが1位、次いでドコモが平均13.26Mbpsと肉薄した。
今回の結果を総じてみると、まず各キャリアとも、すべての場所でLTEにつながったことは評価できるだろう。昨年9月にiPhone 5が登場して以来、LTEへの注目度は一気に高まった。RBB TODAYでも様々な場所で実測調査を行ってきたが、当初は穴が目立った各社のLTEエリアが順調に拡大してきていることを実感する。ユーザー視点でいけばこれは非常にありがたいことだ。
そんな状況の中でも、下り速度で特に高い安定感を誇っていたのはKDDI。下り平均が1ケタ台(9.67Mbps)に落ちてしまったのはわずか1箇所のみ。全9箇所の下り平均値が24.55Mbpsと非常に優秀な結果だった。ソフトバンクも下り平均の1ケタ台は2箇所のみで、全9箇所の平均も17.15Mbpsとまずまず。ドコモは1ケタ台が4箇所と少し目立つが、9箇所平均は12.33Mbpsと2ケタをキープした。なお、上り速度に関してはソフトバンク、KDDIが安定感を見せており、全9箇所の平均はソフトバンクが11Mbps.KDDIが9Mbps。ドコモだけは約4Mbpsと少し劣る状況となっている。
今回のスポット調査では、KDDI iPhoneの鍵を握るとされてきた800MHz帯、プラチナバンドのLTEの実力が早くも垣間見える結果となった。速度の波が少なく、高い部分でスループットが安定していることは心強い結果と言える。だが、本調査はあくまでも一部のスポット、時間帯での結果である。各社この先も基地局増設や各種チューニング、新たな周波数帯でのLTEサービスなどあらゆる施策を展開してネットワーク品質の向上を目指すだろう。今後も調査を続け、iPhoneを提供する3社の競争について注目していきたい。
《白石 雄太》
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