ロンドンのラフ・トレード・ショップがニューヨークに11月オープン
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billboard.comが報じるところによると、ブルックリンでもアートやファッションのショップが多いウィリアムズバーグにある映画の小道具倉庫を改装してオープンするとのことで、約420坪のスペースとなるそうだ。
ラフ・トレードのアメリカ進出の背景には、ラフ・トレードが得意とするインディ・ミュージックの盛り上がりの中心が現在アメリカにあることと、また近年レコード盤の売り上げが急速に伸びていることも挙げられそうだ。
アマゾンではアナログ盤の販売量が2008年を基点に745%も増えており、そのニーズを狙って、もともとアナログ盤の需要が高かったイギリスからラフ・トレードがニューヨークに上陸したのではないかと思われる。アナログ盤がファッションアイテムとしてもてはやされていることもあり、ラフ・トレードのロゴが入ったアナログ盤用のショップバッグを手にする光景がニューヨークで多く見られるのではないだろうか。
またロンドンと同様に店内にはインストア・ライヴのためのスペースも設けられている。リリースタイミングのアーティストがラフ・トレードというブランドのお墨付きを求めて、プロモーションのために利用することが多くなるだろう。またラフ・トレード側も著名なアーティストに出演してもらうことで、アメリカでのブランド力を高めることになる。まさに絶好のタイミングでのアメリカ進出と言えそうだ。
ラフ・トレードとは78年にロンドンのノッティングヒル近くにオープンしたインディ・ミュージックに特化したレコードショップで、78年にはレーベルもスタート。ザ・スミス(The Smiths)やモノクローム・セット(The Monochrome Set)らを送り出すも91年にレーベル部門は破産。現在はベガーズ・グループ傘下のレーベルとなり、ザ・ストロークス(The Strokes)やベル&セバスチャン(Belle And Sebastian)が在籍している。かつて日本でも西新宿と原宿に店舗を構えていた。
《油納将志》
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