“テレビ離れ”に一石を投じた『あまちゃん』と『半沢直樹』のヒット | RBB TODAY

“テレビ離れ”に一石を投じた『あまちゃん』と『半沢直樹』のヒット

エンタメ 調査
“テレビ離れ”に一石を投じた『あまちゃん』と『半沢直樹』のヒット
“テレビ離れ”に一石を投じた『あまちゃん』と『半沢直樹』のヒット 全 2 枚
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 日本人の“テレビ離れ”が叫ばれて久しいが、その一方で、『あまちゃん』や『半沢直樹』など、近年稀に見る高視聴率を記録した大ヒットドラマも生まれている。これらのドラマの好調ぶりは、昨今のテレビ業界の不調は結局のところ視聴者の心をつかむコンテンツに乏しかったことが大きな要因だったことを物語っているが、来期以降もこうしたヒット作の誕生は期待できるのだろうか。

 スマートフォンユーザーに特化したマーケティングリサーチ事業を展開するリビジェンが全国の10代~30代の一般男女500人を対象に実施した調査によると、『あまちゃん』や『半沢直樹』を超えるようなドラマが来期以降も誕生するか、という質問に対して、約85%が「これからも誕生すると思う」と回答。前向きに捉えている結果となっている。

 「これからも誕生すると思う」と回答した肯定派の意見では、

・ 「もう一度、半沢直樹の様に原点に帰って演技や内容にこだわって作って行ければと思う。旬のアイドルなどに頼らず…。本当に心に残るドラマがほとんどないので期待を込めて」(30代女性)
・ 「テレビ離れと言われているが、面白いものならみんな見るということがわかった」(30代男性)
・ 「その時代、時代の流行りだから、10年前に半沢直樹を放映したからといって流行ったかはわからない。これからも、時代に即したドラマがあれば半沢直樹や、あまちゃんより人気を博することは可能だと思う。タイミングが大切だと思う」(20代女性)
・ 「どんどん出てきて欲しいという希望をみな持っていて、それに応える人がいると思うから」(20代男性)

 などといった声が多く、アイドルや“ゴリ推し”の俳優を起用した話題性ばかりを重視したドラマや、現代の流行とのギャップばかりが目立つ過去のヒット作の焼き直し作品等ではなく、ストーリーや俳優の演技力などのしっかりとした本格的なドラマを求めていることがわかった。

 一方、『あまちゃん』や『半沢直樹』などのヒット作が今後は「誕生しないと思う」と回答した否定派の意見でも、

・ 「ドラマがつまらなくなってから、名作と呼べるドラマがほとんどでていない、その中でやっとでたドラマだから」(10代男性)
・ 「最近は、面白くない寒いドラマのほうが多いから、ああいったヒット作がバンバン出るというのはなかなか考えにくい」(20代男性)
・ 「大衆受けを狙って、尖った企画を立てられないから」(10代女性)
・ 「それぐらい面白かった毎週楽しみだった」(30代女性)

 と、昨今主流となっているタイプのドラマとは違ったものを期待している様子が伺えた。

 テレビ離れが進む現状を打破するための最善策はどうやら、視聴者が求める良質なコンテンツを制作することでしかないようだ。

《花》

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