新iPhone、山手線でもっとも“パケ詰まり”しなかったのはau | RBB TODAY

新iPhone、山手線でもっとも“パケ詰まり”しなかったのはau

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各キャリア別 パケ詰まり率(パケ詰まり回数/計測回数)
各キャリア別 パケ詰まり率(パケ詰まり回数/計測回数) 全 5 枚
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 ブランド総合研究所は30日、新しく発売された「iPhone5s/5c」の購入意向に関する調査結果を発表した。あわせて山手線6駅の駅構内で通信計測調査「iPhone5sパケ詰まり調査」を実施した。

 購入意向意識調査は、9月20日~9月24日に実施されたもので、iPhone5s/5cの購入意向がある20代から60代の消費者695人から有効回答を得た。まず「購入に当たってどのような点を重視するか」を聞いたところ、「通信サービス」を重視すると回答したのは63.9%。ほぼ並ぶ63.7%で「費用」もあげられており、2極集中となっている。

 次に、「通信サービス」が重要と回答したユーザーに、「具体的に重視する点」を聞くと、もっとも割合が高かったのは「通信速度が高いこと」67.6%。以降、「通信エリアが広い」が66.9%、「通信が途切れず、安定していること」が61.0%となっており、「速さ」「エリア」「途切れない」の3点が重視されていると言える。

 この結果を受け、ドコモ、au、ソフトバンク各社のiPhone5sを用いた通信計測調査が実施された。9月24日~25日に山手線6駅(東京、新宿、品川、渋谷、有楽町、秋葉原)の駅構内ホームで、携帯電話会社3社のiPhone5sで、Webポータルサイト「Yahoo!Japan」のトップページが表示されるまでの時間を計測した(各駅8時00分~10時00分、13時00分~15時00分、17時00分~20時00分の計7時間調査。キャッシュを初期化した状態でスタート)。この調査では、Webポータルサイトのトップページが表示されるまでの時間を計測し、“15秒以内に表示できなかった場合”を「パケ詰まり」と定義している。

 その結果、「パケ詰まり」をおこした割合がもっとも少なかったのはauで2.4%。次いでソフトバンクが3.9%と1.5%差の僅差となっており、2キャリアは非常に少ないパケ詰まり率だった。ドコモは16.8%と他2キャリアと比較して、かなり高いパケ詰まり率となっている。とくに秋葉原駅では、65.0%と「3回に2回はパケ詰まり」するという結果になったという。また“Webポータルサイトのトップページが表示されるまでの平均時間”で比較しても、表示時間が短かったのは、auとソフトバンクで、ともに5.29秒の同タイム。ドコモは9.37秒と、他2キャリアと比較して表示に約2倍の時間差が出ている。

 さらに、平均表示時間で並んだauとソフトバンクだが、表示時間の“分布”が大きく異なるという。それぞれ840回計測を行ったが、5秒未満で表示された割合は、ソフトバンク75.5%、au73.6%とほぼ同じ。しかし、7秒以上15秒未満だと、au3.7%に対してソフトバンクは9.9%と増加。ソフトバンクに時間がかかる傾向が見られた。auはソフトバンクと比べて安定して表示する傾向が強く、現時点では、「山手線6駅でもっとも“パケ詰まり”しないのはau」と言えそうだ。

 なお各社のLTE基地局免許許可数は、auが5万7000、ソフトバンクが3万9000、ドコモが3万4000(8月17日時点のLTE基地局免許許可数)となっている。

《冨岡晶》

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