ビッグデータで分析!iPhone 5s/5cでLTE勝負を制したのはau
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RBB TODAY SPEED TESTのログデータはiPhone 5s/5cに限定しても、約56,000件というサンプル数がある。分析方法は8月に行った時と同様に、LTE接続率と平均スループットの分布に注目。全国と7地域のデータを対象にNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル各キャリアを比較してみた。なお、各地域で各キャリアのサンプル数が200以上を条件とし集計した結果、中国・四国地方においてはまとめての分析となり、沖縄地区においてはサンプル数が20~30件と少ないため、本分析からは除外した。
■LTE接続率では、日本全国7地域全てでauがTOP
結果としてはauが圧勝、iPhone 5s/5cの争点とも言える800MHz、プラチナバンドLTEが功を奏したようだ。前回の調査では劣勢だったauのiPhoneだが、800MHz対応でLTEエリアの広がり、快適さが伺える。NTTドコモについても前回よりは上昇、名誉挽回を狙っている。
■速度分布でも、8Mbps以上の割合でauが7地域全勝
速度分布の目安として、より高速なインターネット接続が期待できる速度(8Mbps~)を定義しているが、その割合もauが勝利する形となった。auにおける800MHzのプラチナバンドLTEはほぼ10MHz幅を割いて理論値75Mbps化を果たしている。NTTドコモは2.1GHz帯での運用がメインだったため、800MHz帯ではまだそこまで追いついておらず、面を稼げていないと思われる。ソフトバンクモバイルはイー・モバイルの2.1GHz帯と1.7GHz帯で75Mbpsに対応しているが、こちらも周波数帯域の差が出ているのではないか。
■平均スループットは、7地域中6地域でau優位、ソフトバンク1勝で一矢報いる
平均スループットにおいても7地域中6地域でau優位が確認された。ソフトバンクは近畿地方でauに一矢報いた形になった。先日のソフトバンクモバイル代表取締役副社長・COOの宮内謙氏の発言においても大阪の改善が謳われていたが、その成果が出ているのかもしれない。
■総合的にauが優位
全分析を総合的に見てみると、au版iPhone 5s/5cが今のところ最も快適にネットワークにつながると言えるのではないだろうか。しかし各キャリア急ピッチにネットワーク強化を行っているため、まだまだ状況は変化していくだろう。今後の通信環境整備に引き続き注目していきたい。
《RBB TODAY》
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