【CEATEC 2013 Vol.39】インテリジェントグラスを体感! ドコモの新しいインタフェース
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
同ブースでは、一般的なデバイスを持たずに、インテリジェントグラスを掛けてハンズフリーで映像を楽しめる「手ぶらでムービー」などを紹介。手ぶらでムービーでは音声入力、またはスマートフォンをトラックパッドとして使うことで、さまざまな操作に対応する。NTTドコモとしては、まず「手ぶらでムービー」のような技術によって、インテリジェントグラスを掛けるキッカケにして欲しいとのこと。
さらにインテリジェントグラスを掛ける機会が増えるように「見るだけインフォ」と呼ばれる技術のデモも行なっていた。これは対面している人や付加情報を表示させるもの。顔認識技術によって、相手の名前などの登録情報を確認できる。文字認識技術を使えば、海外に出かけても現地語で書かれた料理のメニューなどを翻訳してくれる。さらに他のアルゴリズムを組み合わせることで、荷物の集配業務などの産業分野にも活用できるという。
また常にインテリジェントグラスを身に付けるという提案も行なっていた。こちらは「なんでもインタフェース」と「空間インターフェース」という2つの技術を紹介。
「なんでもインタフェース」は、身の周りのものをタッチディスプレイとして再現する技術だ。たとえば、インテリジェントグラスと指輪型入力端末を装着すると、薄い下敷きのようなシートがタッチディスプレイに早変わりする。インテリジェントグラスからは、下敷きに画面があるように見え、そこでクリックやフリックで操作が行なえる。実際にモノに触れて操作するので、自然なインタラクションが可能になる。従来のように重量感のある機器を持つ必要がなくなるというメリットもある。
なんでもインタフェースをさらに発展させたものが「空間インターフェース」だ。インテリジェントグラスで見ている視界が、そのままユーザーインタフェースになってしまう。実際には存在しない仮想オブジェクトを手で操れるだけでなく、その情報をクラウド上で共有して、第三者と遠隔コミュニケーションすることも可能になるという。
これら技術の実現は、決して遠い将来のことではないだろう。かつてテレビ電話がSFの世界で語られていたが、いまや携帯電話やスマートフォンで当然のように使われるようになった。もはやインテリジェントグラスのような新しいデバイスも日常的に利用される時代が到来しているのだ。
《井上猛雄》
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