【CEATEC 2013 Vol.44】日本市場でプレゼンスを増すHUAWEI…CEATEC出展の意図は? | RBB TODAY

【CEATEC 2013 Vol.44】日本市場でプレゼンスを増すHUAWEI…CEATEC出展の意図は?

ブロードバンド テクノロジー
プロセッサは子会社が開発したクアッドコアを搭載
プロセッサは子会社が開発したクアッドコアを搭載 全 6 枚
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 日本では、HUAWEIはモバイルルータなどのメーカーとして認知している人も多いだろう。しかし、同社はもともと通信機器メーカーとして創業され、中国国内でも通信事業者向けのルータやスイッチ、その他ネットワーク機器の製造・販売がメインの企業であり、グローバルでも多くの国の通信事業者が同社の製品を利用している。日本でも、イー・アクセス(ソフトバンクグループ)のUMTS基地局を手掛けていたり、Interopに大々的に出展するならむしろ自然なのだが、なぜコンシューマエレクトロニクスの展示会であるCEATECなのだろうか。

 ブースでは、ルータやモバイルデバイス向けの各種通信モジュールも展示していたが、スペースを割いていたのは、Ascend P6とAscend Mateと、同社のスマートフォンおよびタブレットの新型だ。しかし、どちらも欧州向けの製品であり、P6はWCDMAとGSM(2G)、MateはUMTSとGSMに対応している。日本向けのLTE対応などは検討しているが、未定とのことである。

 ブースで行われたプレス発表では、Ascend日本モデルの投入を匂わす発言もあったが、それだけで、大きなブースで出展する意図は、これから日本のスマートフォン市場で拡大展開するという意思表示とみていいだろう。折しも2013年は、キャリア主導の端末ビジネスモデルが崩壊し、国内端末メーカーの撤退が相次いでいる。CEATECでもソニーとシャープが新型のスマートフォンを展示していたのが目立つくらいで、新型携帯電話の発表や展示でにぎわった時期の見る影もない。

 その市場の穴を埋める形で、海外メーカーの参入が今後も進む可能性はないだろうか。ハイエンドモデルのシェアは大きく変わらないとしても、国産端末がなくなる部分や、学生向けなど価格競争力がものをいう市場にはHUAWEI、HTC、ZTEといったメーカーの参入余地がありそうだ。今後の動きに注目したい。

《中尾真二》

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