【CEATEC 2013 Vol.45】シリコンイメージ、MHLの最新規格「3.0」のアップデート内容を公開
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スマートフォンやタブレットなどモバイル機器と、リビングの薄型テレビやサラウンドシステムなどホームエンターテインメント機器をつなぐインターフェースとして、「MHL(Mobile High-definition Link)」は多くの機器に採用が広がっている。現在では200社以上、3.3億台を超える製品にMHL対応機器が普及しつつあるという。
このたびシリコンイメージはMHLの最新規格となる「MHL 3.0」を発表した。最新バージョンでは最大2160/30pの4K映像の伝送に対応できるようになる他、映像・音声信号と同時に伝送可能なハイスピードデータチャンネルのサポート、従来は最大4.5Wまでだった充電能力を10Wに強化、最新のHDCP 2.2コンテンツ保護規格への対応などを実現した。またリモートコントロールプロトコルの改善が図られる他、MHL 2.0/1.0との後方互換性も確保される。
「MHL 3.0」の量産体制確立は2014年を予定しており、シリコンイメージとしても第1四半期にはスマートフォンやタブレット、TVなどの対応製品がリリースされることを予想している。
セミナー会場では現行最新規格として普及が進む「MHL 2.0」に対応する製品と、その展開事例を紹介するデモンストレーション展示も紹介されていた。
MHL対応のクレードルは米国のWireless Accessory Solutions社から商品化されている。スマートフォンとクレードルをMHLケーブルでつなぎ、クレードルの内蔵スピーカーから音声を出力。映像信号はクレードルを経由してHDMIで大画面に出力して楽しむことができる。
また60GHzの周波数帯域を利用した無線によるAVコントロール信号の通信技術「WirelessHD」と組み合わせたアクセサリー製品も展示。MHLコネクターを搭載するスマートフォンを手軽に「WirelessHD化」できるトランスミッターにより、スマートフォンに保存した動画や音楽を大画面テレビへ、ワイヤレス送信できるアクセサリーを展示した。
またWirelessHDに対応したトランスミッター「UltraGig 6400」のパフォーマンスも披露。「UltraGig 6400」は、Wireless HD規格1.1に準拠するRFトランシーバー、ネットワークプロセッサー、60GHzアンテナアレイ、有線接続対応のMHL2.0互換トランスミッターを統合したシングルチップIC。microSDカードほどの極小サイズのチップに多くの機能を搭載し、モバイル端末への組み込みを容易にした点も特徴だ。今回の展示では実際に「UltraGig 6400」を組み込んだスマートフォンとタブレットの試作機を用意して、モバイル端末側から大画面テレビへ、遅延のない映像表示のパフォーマンスを紹介するデモを行った。
《山本 敦》
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