CTC、ログ解析ソリューションを提供開始……大量のIT機器のログビッグデータを管理

　伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）は10月9日、各IT機器のログ（動作記録）の活用に特化した、ログ解析ソリューションの提供を開始した。コンサルティングからシステムの構築、運用支援までをトータルで提供する。

　CTC総合検証センター「テクニカルソリューションセンター（TSC）」内に開設しているビッグデータに特化した検証施設「Big Data Processing Lab（BPL：ビックデータ・プロセッシング・ラボ）」を使用した検証や、ITインフラソリューションとシステム運用サービスの提供の実績に基づいて、大量なログを解析するためのビッグデータソリューションの提供を開始する。

　BPLを使用した現状のシステムの検査や検証（PoC：Proof of Concept）から、ログ解析基盤の設計・構築、ログの収集と解析の支援、ログ解析基盤の運用支援までをトータルで提供する。ISPやクラウドサービス事業者等、さまざまなネットワーク機器を保有する企業、仮想化技術を使用して大量のサーバからWebサービスを提供している企業が対象。企業は、ログ解析によって、システム障害の予兆を把握し、障害発生前に対策したり、システムへの侵入や改竄等のセキュリティ上の脅威を発見したりすることが可能となる見込み。

　同社内の検証では、並列処理によりログの解析速度が最大で200倍速くなり、BPLを使用した検証事例では、ログの収集・解析に関して最大で80％のコストを削減した実績もあるという。