iPad Air発売で「10インチクラスの巻き返しも期待できる」……KDDI石川専務
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ーーiPad Airのどんなところに期待している。
石川氏:私もiPadのユーザーだが、iPad AirはiPad miniに迫る持ちやすさが魅力。セルラーモデルも売上が伸びると期待している。
ーー競合他社もデータシェアプランを発表してきたが、auのプランの優位性はどこにある。
石川氏:auの4G LTEデータシェアプランはお客様のニーズに合わせた価格を実現したと思う。競合社と1,050円というプラン料金は同じだが、向こうはLTE通信の容量制限がデバイスごとに固定されている。auはタブレットの利用が少なければスマートフォンに割り当てるもできることが強みだと思う。
ーー同じハードウェアを販売していくうえで、auならではの魅力をどの辺りで打ち出していく考えか。
石川氏:auはプラチナバンド対応なのでネットワーク品質がすごく良いことが自慢。データシェアプランの優位性でも差別化できると思う。上位レイヤーでの差別化や、アフターケアなどのサポートを充実させることも大事。スマートフォンのエントリーユーザーが使いやすい環境をつくるために、当社は地道な努力を続けている。
ーーセルラーモデルの良さをどうやって実感させることができると考えている。
石川氏:都市部の利用では大きな差が現れないかもしれないが、地方など人口密集地域以外ではWi-Fiの使いにくさが感じられるようになると思う。本体が軽くスリムになれば、外に持ち歩く機会も増える。そうなると、いつでもネットワークにつなぐことのできるセルラーじゃないと不便に感じるようになるはず。今でもWi-Fiモデルのお客様はそのことを実感していると思う。魅力的なデータシェアプランも打ち出せたことで、セルラーモデルの魅力をわかりやすく伝えられるようになると考えている
ーーユーザー調査ではWi-Fiタブレットの保有率がまだ74%ということだが、これからセルラーモデルをどれくらい増やせると考えているか。
石川氏:今年から来年に向けて、比率を50/50に近づけられるようがんばりたい。本体の持ちやすさと、利用料金設定でハードルは払拭できたと思っている。1~2年かければ半々ぐらいにはなるとみている。
ーーiPad Airの販売目標は。
石川氏:お答えできない
ーー10インチタブレットの人気が後退しているという見解もあるが、どう考えている。
石川氏:確かに今年の中盤ぐらいからそういう声は聞こえていた。やはり7インチのモデルや“ファブレット”と呼ばれる製品の方が良いという声があるのも事実。でもそれは10インチのタブレットが抱えていた「重さ」の課題があったから。新しいiPad Airで反応は変わってくると思っている。10インチが斜陽と決めつけてしまうのは時期尚早だと思う。今後も軽量化は課題になるだろう。不便さが払拭されてくれば、逆に10インチクラスのモデルの巻き返しも期待できると思う。
ーー軽くなったということで、子供のユーザーも増えるのでは。
石川氏:私もそう思っている。タブレットの文教分野での活用については当社としても上位レイヤーの活動として取り組んでいる。今後はお子様にもニーズは広がるとみている。
《山本 敦》
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