パリのクリエーティブ集団「パピエティグル」から、東京発ウエアブランドデビュー
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独自のグラフィックを落とし込んだペーパープロダクトが人気のパピエティグルは、クリエーションスタジオの同僚であったマキシム・ブレノン(Maxime Brenon)、アガット・デムーラン(Agathe Demoulin)、ジュリアン・クレスペル(Julien Crespel)の3人がパリで設立。オリジナルのグラフィック柄を用いたペーパープロダクトは、フランス本国では大手百貨店やセレクトショップで取り扱われており、海外でも人気が高まっている。ブランド名は”張り子のトラ”を意味する。”弱いもの=紙”に自分達のグラフィックを落とし込むことで“強いもの”へと変化させていくという思いを込めたという。
そんなパピエティグルのジュリアンに昨年、伊藤デザインスタジオ代表の伊藤心が出会い、「彼らの雰囲気や作品に触れ、自分の中での”心地よさ”を感じた。洋服にしたら映えると思った」伊藤氏がウエアラインの製作を依頼した。
展示会に合わせて来日したマキシム氏とアガットさんは、「ペーパープロダクトの制作を始めて2年が経ち、表現の幅を紙から布へ広げてみたいと思った。服作りは学んだことがなかったがが、伊藤氏のチームはウエアのプロなのでいいコラボレーションになった」と話す。
アイテムは、メンズ・ウィメンズ・ユニセックスの展開。ジャケットやシャツ、ニットのトップス類、スカートやパンツのボトム類に加え、バッグやシューズの小物も含めた全40型をラインアップ。同型でメンズ・ウィメンズ両サイズを用意し、男女問わず好みのデザインを選べるようになっている。ジオメトリック柄のプリントやジャカード生地はすべてオリジナル。総柄のものから、ポケットなど一部に柄を使用したもの、編み地で柄を表現したニットなどもそろう。価格帯は2万円台が中心で、ジャケットは4万円前後、バッグは5万円台。ウエアコレクションのために作られた三角形のプライスタグは、平面状の紙を折ると三角錐が出来上がるという、パピエティルグルらしいデザインだ。
11月15日にはパリで初のブティックをオープン予定。また、フランスの大手ブランドとのコラボ企画も進行中だという。
日本での展開ショップは未定だが、「ショップインショップ形式など、パピエティグルのもつ世界観をしっかり発信できる売り場が理想。パターンの元となったペーパープロダクトと並べて見せたい」と伊藤氏。
《畑 麻衣子》
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