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【保険クリニック】ただの価格比較の窓口じゃない…分析・処方・アフターケアまでサポート

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林里美氏(保険クリニック大崎ニューシティ店 リーダ)若いながら保険の知識は豊富で優秀なアドバイザーだ
林里美氏(保険クリニック大崎ニューシティ店 リーダ)若いながら保険の知識は豊富で優秀なアドバイザーだ 全 10 枚
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●証書持参で再相談

 以上のような経緯で、証書持参の再相談となった。証書を調べてもらうと、自分の保険のタイプは定期付終身タイプの保険であった。しかし、自分が思っていたより貯蓄部分が少なく、定期特約が厚くなっており、死亡時の保障(3500万円)を重視したものとなっていた。終身保障の部分は100万円のみだ。このような契約はパッケージ型の保険の特徴でもあるそうだ。

 医療特約は、入院1日目から1万円が受け取れるタイプだ。手術については約款に記載された「所定の手術」について10万~20万円の保障が受けられる。こちらは標準的なタイプといえるが、医療保険の場合、入院保障が受けられる日数に注意したほうがいいという。60日間保障というタイプが多い。現在、多くの病院では、なるべく長期の入院を避け通院や在宅での治療を優先させる傾向があるとはいえ、脳卒中などリハビリを含めると長期になる傾向がある。この場合60日だと足りない場合があるそうだ。

 そして保険契約の月額保険料の合計は2万5544円だ。年齢や死亡保険金額などを考えるとこんなものだと思っていたが、プロにかかれば同じような条件でもっと安い保険の設定が可能だという。林氏の処方箋プランは、3つの保険会社で終身保険、収入保障型定期、医療保険を組み合わせたものだ。現契約の定期付終身保険は、終身保険と収入保障型定期でカバーする。医療保険は、現契約の特約として結んでいたものを個別の医療保険に切り替えることで、全体のコストダウンと保障内容の精査を行ってくれた。

 処方箋プランの内容をみていこう。終身保険の部分は、現状で100万円だが、払い込み期間が80歳までと長くなっている。これは払い込み期間にあまりこだわらなかったためだ。林氏の提案プランでは、同じ終身保険ながら、貯蓄相当となる保障額は200万円と100万円増えている。それでいて、払込期間も短い。この部分だけの保険料は月々7150円で済んでいる。

 収入保障型定期とは、掛け捨てタイプだが設定した保障期間(今回の処方箋では10年)内で契約者が死亡した場合、一括の保険金ではなく毎月20万、30万といった金額を分割で受け取ることができるというものだ。この保険金は死亡時点から契約期間終了まで受け取れる。

 現契約は、死亡時から5年間、360万円ずつ毎年受け取れる年金型特約、障害特約、特定疾病特約など合計して3,500万円受け取れるというものだ。死亡時は断然こちらが有利に思えるが、掛け捨てタイプの定期部分の保険料をどう考えるかによるだろう。受け取れる合計額は低くなるが、残された家族の毎月の収入保障が確保され、かつ月々の保険料が安いほうが現実的かもしれない。ちなみに、林氏が選んでくれた収入保障型定期の保険料は月額6000円となった。

 医療保険は、冒頭に制度が変わったり、商品も多様であると述べたが、その分、競争も激しいため各社さまざまなプランを用意しているようだ。現契約の医療特約とほぼ同じ条件でいくつも商品が検索された。入院保障の期間や対象となる病気や手術の範囲が、現状より少し広がったもので、5992円という商品を選んでくれた。

●保険エージェント

 3つを合計しても月額1万9148円と6396円も下げることができた。この金額差は大きい。これだけでも契約変更する充分な理由になるが、パッケージ型は割高とはいえ大手保険会社の担当者がまとめて面倒をみてくれる。実際に保険金の請求を行うとき、保険会社が3つも4つもわかれていると手続きが面倒にならないだろうか。

 外資系の保険会社などの場合、サポートや手続きに漠然とした不安を持つ人もすくなくないだろう。この点を林氏に訪ねると、「保険クリニック」では、担当者が各社の契約の窓口となってまとめてくれるので、保険請求や手続きなども店舗の担当者にお任せできるそうだ。安い保険を見つけてくれるだけ、契約までしたら終了ということはない。

 つまり、利用者から見れば、特定の保険会社の商品やプランに限定されない、幅広いプランや提案を持っている自分の保険エージェントのような存在となる。この点は、ただの価格比較だろうと思っていた自分としては意外だった。昔のように会社にくる保険会社の外交員や窓口で相談するより、「保険クリニック」のようなオープンな代理店を利用して、自分に最適な契約を結ぶほうが時代の流れにも合っているといえるだろう。

 現状の保険契約に少しでも疑問や不安な点があったら、一度こういった店舗で相談してはどうだろうか。ただし、その場合は現契約の保険証書は忘れずにしてほしい。時間の節約にもなるし、より正確な処方箋プランのために重要だ。
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《中尾真二》

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