マクドナルド・クルーのチャンピオンが決定 技能コンテスト
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AJCCとは全国約16万人のクルー(マクドナルドのアルバイトスタッフ)が客へのサービスや調理技術を競うコンテストだ。業務部門ごとにチャンピオンが決定する。日本では1977年から毎年開催されており、優勝したクルーは「チャンピオンクルー」として、チャンピオンユニフォームを着用することができる。
マクドナルドは、自社のビジネスの理念を「QSC&V」(Quality=品質、Service=サービス、Cleanliness=清潔さ、Value=価値)と定め、またそのビジネスは人材によって支えられているピープルビジネスと認識している。そこで店舗クルーの技術やサービスの向上、モチベーションの向上を図るためにAJCCを開催、AJCCでの価値ある体験がまたQSC&Vの向上に反映される。
5月から店内戦が始まり、地区予選を経て、11月23日の六本木ヒルズ店での決勝大会が5回目の競技会となる。全国から勝ち抜いて決勝に参加したのは9部門8名ずつの72名。決勝に連続出場という“猛者”もいる。各店舗では、コンテストに向けてのモチベーションアップ、作戦会議や特訓なども行なわれるそうだ。
部門は店内での業務と同じ、オーダーテイカーキャッシャー(レジでの注文受付と接客)、フロントカウンターランナー(商品の取り揃えやドリンク作り)、イニシエーター(バンズ=パン焼成。商品作成のスタート地点)、アッセンブラー(ハンバーガーを組み立てる)、マックフライポテト(ポテトを揚げて箱や袋につめる)、シフトマネジメント(状況に応じたクルーの役割配置を考え、各ポジションをサポート)。昨2012年まではこれら6部門だったが、今年から新たに「フロアサービス」(客席フロアでの案内)、「マックカフェバイバリスタ」(注文受付、接客、飲料作成)、「デリバリーオーダーテイカー」(配達商品の準備)の3部門が新設された。
競技は、実際の業務と同じように各部門1人ずつ計9名のチームとなって、営業中の店舗のシフト(30分)に入る。チームはエリアごとのおおむね近い地方同士で構成されていた。急造チームとはいえ、自分が日本一になるための大事な仲間だ。それは全員にとって同じわけで、結束力やモチベーションは通常業務よりも強いかもしれない。クルー1人に審査員が1人つき、作業を見守る。審査員は現場経験が豊富で公正な評価をできる社員が集められた。
審査に入る前に審査員はクルーと面談、クルーは作業目標などを申告する。決勝大会まで来るクルーは課題意識をしっかり持った人が多いようだ。審査ポイントは部門業務によってさまざまだが、「自分の能力を発揮して接客しているか」が問われる。審査後は審査員からクルーに「フィードバック」がある。審査を終えたクルーの中には、安堵感からかあるいは実力を発揮できなかった悔しさからか、泣き出す人も見られた。
店舗での審査後、いよいよ優勝者の発表だ。表彰式は西新宿のホテル、ハイアットリージェンシーが会場となった。優勝者には賞状と、特製のチャンピオンユニフォームが贈呈される。
2013年チャンピオンは以下の通り。
●オーダーテイカーキャッシャー部門:村田千宏(赤羽東口店)
●フロントカウンターランナー部門:三浦美華(吉祥寺店)
●イニシエーター部門:薮野彩乃(あべのHoop店)
●アッセンブラー部門:井手希望(姫路太子町店)
●マックフライポテト部門:黒川涼(津南店)
●シフトマネジメント部門:瀬田吉美(阪神出屋敷店)
●フロアサービス部門:中西咲歩(烏丸北大路店)
●マックカフェバイバリスタ部門:平本幸子(東尾道店)
●デリバリーオーダーテイカー部門:土井野愛(東京駅八重洲通り店)
このレベルまで来ると誰がチャンピオンになってもおかしくないのだろう。表彰式のスピーチではチャンピオンから「驚きました」、「自分の好きなようにやりました」というコメントも。
《RBB TODAY》
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