2013年は電子書籍の普及元年か……単月ではダウンロードが紙書籍販売を上回った出版社も
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今年11月に、Kindle本の月間ダウンロード数が、紙の書籍の月間販売部数の1.4倍を記録した。同社は、電子書籍販売サイト「Kindleストア」が日本向けにオープンした2012年10月以降、積極的にKindle本のリリースを行っており、現在までに260タイトルを販売している。
サンマーク出版では、紙の書籍でベストセラーとなったタイトルをすばやく電子書籍化したこと、電子書籍向きの既刊本を掘り起こしたことなどを要因としてあげている。来年中には、現在の倍のタイトルを電子書籍化するという。
一方、マンガの電子書籍販売サイト「eBookJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンは同日、eBookJapanで販売しているマンガについて、「紙版と電子版が同時発売された作品」の調査結果を発表した。
それによると、eBookJapanが2013年(1~12月5日現在)に発売開始したマンガのうち、紙版と電子版が同時発売された作品は、『進撃の巨人』『GANTZ』『宇宙兄弟』『L・DK』など151タイトルで、昨年の3タイトルから約50倍と、大幅増になっているとのこと。同社では今後も『弱虫ペダル』第31巻、『進撃の巨人』第12巻などの電子書籍を、紙版と同時に発売する予定だ。
このような同時発売が増えている理由については、「同時発売をすると紙の販売に悪影響を及ぼしてしまう」という出版社側の懸念が払拭されつつあること、同時発売で販促面でプラス効果が生まれ読者増につながることなどをあげている。eBookJapanの売上事例としては、『進撃の巨人』の場合、紙と電子を同時発売した巻と、そうでない巻(紙が先で電子が遅れて発売した巻)では、同時発売した巻のほうが、そうでない巻の1.6倍の売上になっている(発売後1週間の比較)。
《冨岡晶》
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