名優は陰で努力家!アンソニー・ホプキンスの“役者の流儀”
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
ブルース・ウィリスをはじめ、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンら豪華実力派俳優陣が再び顔を揃えた映画『REDリターンズ』。今作からキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホン、そしてアンソニー・ホプキンスが参加し、前作『RED/レッド』の豪華さに輪をかけている。
この作品の場合でも、役作りは撮影に入る3か月も前から。撮影前に、監督のディーン・パリソットと脚本について意見を交わしたそうだが、「最終的に1ページ程度に自分の考えをまとめて監督に送ったんだ。『私としては、こんな感じで演じようと思うんだが、どうかな?』って具合にね。『すばらしいキャラクターに仕上がってきているから、このままどんどんアイデアを書きとめてくれ』って、監督も大乗り気だったよ」。
又脚本は、徹底的に読み込むのが「私のやり方」と話す。「『300回読む』という噂はやや大げさにしろ、そのくらい何度も何度も繰り返し読んで、内容を頭に叩き込むんだ。脚本の内容が完全に頭に入ったら、ほとんど無意識の状態で演じることが可能になる。あれこれ考える必要がない分、アドリブを交えるなり、何かを加えたり削ったりするなり、楽しみながら自由自在に演じられるからね」。
撮影はブルースやジョン、メアリー=ルイーズ・パーカーといった共演者たちみんな穏やかでリラックスした雰囲気の中、のびのびと演じていたそう。「脚本を読みこんだ上で自由に演じるのが、私の流儀なんだ」と説明する。
そんなホプキンスに対して、パリソット監督も当然リスペクト。「彼のような名優をキャストに迎えられるなんて、夢のようだよ。初対面の僕に『トニーって呼んでくれ』なんて、すごく気さくなんだ」。役に関しても、様々な提案を受けたことを明かし、「『こんな靴を履いたらどうだろう』、『冷戦時代、敵側に寝返ったとして有名な英国のスパイ集団“ケンブリッジ5”をモデルにするのはどうだろう』なんて、Eメールで次々にアイデアを投げかけてくるんだ」。
「あれほどの名優に口出しは無用と思って、彼からの提案はすべて受け入れた」と話す監督だが、カメラが回るなり完璧に役に成りきっていた彼に足して、「口をあんぐり開けて、ただ見惚れるばかりだったよ!」と賛辞を惜しまない。
『REDリターンズ』は全国にて公開中。
《RBB TODAY》
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