東レ、世界最高水準のナイロン超極細繊維を使用したハイエンド素材「ミラニー」を開発
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単糸繊度を世界最高水準の0.2デシテックスクラスまで細くした高異形(くさび形)断面のナイロン超極細繊維を採用。生地の表面に繊細な凸凹を作って肌との接触面を少なくすることで、きめ細やかでサラッとした肌に馴染む感触を実現した。同時に、曲げ応力の向上とナイロン独自のしなやかさを活かしたテキスタイル加工によって、ソフトでありながら適度にコシのある風合いを生み出すことに成功。今までにないタイプの斬新なテキスタイルとなっている。
東レは1993年から超極細繊維テキスタイル「uts(ユーティーエス)シリーズ」を展開中。テクニカルな光沢感の無起毛品からスエード調までの多彩なバリエーションは、グローバルなファッションマーケットで高い評価を得ている。一方で単糸繊度1.0デシテックスクラスのナイロン繊維を用いたテキスタイルはスポーツ、アウトドアウェア用途を中心に定着しているものの、素材の表情や質感、風合いのバリエーションを広げにくいため、多様な素材感を表現することが難しかった。東レは「ミラニー」を、同社におけるナイロン超極細繊維のハイエンド商品として訴求していく。
「ミラニー」のターゲットアイテムは、素材そのものに鮮度と上質感が求められるレディス及びメンズ向けのダウン・中綿コート、ブルゾン、ジャケット等のアウター類。2014年秋冬シーズン向けから販売を開始する。価格は1,200円/m~1,800円/m(120cm~140cm幅、アパレル入り価格)。販売計画は初年度2,000疋(1疋=約50m)、3年後には10,000疋を予定している。
《薄井テルオ》
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