見て驚き、食べてうなった…ハーゲンダッツ「フォレノワール」
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まず、レギュラータイプのパッケージと比較して、「違い」「スペシャル感」がすぐにわかる。キャップから容器まで、“別ライン”でつくられているようだ。
キャップを開け、内側のフィルムをめくると、ハート模様がコラージュされたラテアートで飾られたチョコレートが現れる。ひとりで、仲良し二人で、家族で、どんなシーンでも、そのキレイさに「うわあっ!」と声を上げてしまうだろう。クリスマスパーティなどで、冷たいスイーツの時間がグッと盛り上がりそうだ。
そしてハーゲンダッツのCMにならって、常温でカップのまわりが溶け出したころにスプーンを入れる。半ばまではアイスクリームの滑らかさでスッとスプーンが入るが、途中からゴツンと「何か」が当たる。
このゴツンという「層」が、「キルシュやスパイスで風味を付けたチェリー果肉」(同社)の部分だ。スプーンですくい上げると、天面の濃厚でほろ苦いチョコレートソース、コクたっぷりのアイスクリーム、チェリー果肉、チョコレートスポンジが層になって現れる。
口に入れると、濃厚ビターチョコが最初に香り、チョコとチェリーアイスクリームが溶け始める。そのあと洋酒やスパイスに浸かったチェリー果肉の甘酸っぱい香りが口いっぱいに広がる。ケーキのような濃厚さのあとに、すっきりとした酸味。大人のスイーツといった感じで、まさにスペシャル。贅沢な気分にさせてくれる。
オトナの味を演出するキルシュは、「サクランボを原料として発酵、蒸溜した酒」(同社)だという。レギュラータイプの約1.5倍という価格だが、見て驚き、食べて唸る上質感は納得できる。
このフォレノワールより先行して発売された「オペラ」は、チョコレートとコーヒーのケーキのオペラをそのままアイスクリームにしたという出来。内側のフィルムをめくると、つややかなチョコレートが一面に広がり、さりげなく落とされた金粉がゴージャスさをさらにかもし出している。
ドイツ・シュヴァルツヴァルト地方の“黒い森”を表現したという伝統スイーツを、手軽にコンビニで買えるようにしてくれたハーゲンダッツに、思わず拍手したくなる。
《大野雅人》
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