「暗号プロトコル評価技術コンソーシアム」設立……NICT、日立、KDDI研、NTT
エンタープライズ
セキュリティ
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
モバイルデバイスの互換性を推進する「Open Web Device CRB」設立
-
Twitterユーザーは不幸!? 不幸な人の特徴…「あたりまえ研究所」設立

現在400を超える暗号プロトコルが国際標準化されているが、たとえば無線LAN用暗号プロトコル「WEP」に次々と脆弱性が発見されるなど、安全性評価が十分とは言えなかった。コンソーシアムは、「暗号プロトコルの技術的な安全性に関する情報の集約と共有」「現実のICTシステムに即した技術的な議論」「それらから得られた安全性情報の公開」「安全な暗号プロトコルの普及促進」などを目的したものとなる。
国内外の学識経験者および他の企業も参加し、暗号プロトコルに対する新たな攻撃やその対策も含めた安全性情報を集約し、国内外の専門家が検討した結果をWebサイトで迅速に公開する。
これにより、これまで個人や単独の組織では把握が困難であった暗号プロトコルの利用に関して専門家が検討した情報を、システムベンダやプロトコル利用者が簡単に入手できるようになる見込みだ。日本のみならず国際的な協力体制で、暗号プロトコルの高度な安全性を確保するための情報の集約・共有・発信の国際拠点となる活動に取り組む。NICTが事務局を担当、各社はさまざまな知見を提供する。
なお「CELLOS」は、Cryptographic protocol Evaluation toward Long-Lived Outstanding Security Consortiumの略となる。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/