ファセッタズム×資生堂がスペシャルショー。東京発信のファッション×ビューティー
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同ビル1から3階までランウエイが設置され、16名のメンズ・ウィメンズのモデル達が14SSコレクションを披露した。スタイリングはデザイナーの落合宏理が行い、ヘア・メーキャップは資生堂ビューティークリエーション研究センター所属のアーティスト、計良宏文と岡元美也子が担当した。
3人は、ファッションとビューティーがお互いに引き立て合うようなバランスを追求したという。モノトーンがメインのコーディネートに、メイクはシャープに入れたチークと、赤やブルーなどのヴィヴィッドカラーの口紅でアバンギャルドに仕上げた。目の下に白いラインをすっと入れたのもポイント。ヘアは、東京を意識したぱっつん前髪に、ボリュームのあるアップスタイルを組み合わせた。「ファセッタズムの洋服にあるエレガンスを感じたので、そこにヘアでハズしを加えてみたかった。質感もあえてラフな感じを出している」(計良氏)という。
ショー後には、ファシリテーターに『装苑』のサブチーフ須藤幸恵を迎えてトークショーを開催。ニューヨークコレクションのヘア・メーキャップを手掛けるなどファッション業界でも活躍する両アーティストは、「ファッションの仕事を始めて、ルールは絶対ではない、シーズンによって常に変わっていくものだから、柔軟性を持つのが大切だと分かった。ニューヨークコレクションのメイクも手掛けるようになって、クリエーションに対するしがらみを吹っ切ることができた」(岡元氏)。「これはもしかしたらありかもしれない、やってもいいんじゃないかと可能性を探りながら新しいヘアスタイルを考えている」(計良氏)と、クリエーションについて話した。
東京から発信するクリエーションはこれからどうなっていくのか、という観客からの質問に対し、「東京で新しい物を発表すれば世界が注目してくれるし、ここから世界へ出ていくことができる」と落合氏は語り、「日本にフィーチャーしたイベントが増え、日本の情報が海外へ発信されるスピードが速くなっている今、思い描いていたことを早めにやって見せて行くことが大切」と計良氏が続けた。また岡元氏は「日本人ならではのきめこまやかさやおもてなしの心が日本らしさ、東京らしさだと思うのでこれからも大切にしていきたい」と話した。
最後に「ファセッタズムはショーもヘアもメイクも面白いものをやっている。いつかこのブランドのショーやりたいなと思っていた」と口をそろえた岡元氏と計良氏。落合氏は、そんな両氏の期待に応えるように、「これからも、新しい挑戦をどんどんしていきたい。目標があるというより、たくさんできないことがあるからこそたくさんチャレンジするんです」と今後の活動への意欲を見せた。
同イベントの模様は、Ustreamでライブ配信され、特設サイトでも2014年1月31日まで公開されている。
《編集部》
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