今年はハワイに人気集中!お正月休みの海外旅行、LTE国際ローミングで快適に過ごせるキャリアは? | RBB TODAY

今年はハワイに人気集中!お正月休みの海外旅行、LTE国際ローミングで快適に過ごせるキャリアは?

ブロードバンド 回線・サービス
国内キャリアのLTE国際ローミング状況
国内キャリアのLTE国際ローミング状況 全 4 枚
拡大写真
 今年も残すところ一週間程度となり、多くの企業では今週で仕事納め。今年の冬休みは日並びがよく9連休になった人も多いのではないか。家でゆっくり、という人もいれば海外旅行を計画している人もいるだろう。

 最近では、海外旅行中にスマートフォンをガイドブック代わりに利用している人も増えている。目的地までの道順をマップ検索したり、レストランを検索して予約できたりと便利だが、気になるのは通信回線。海外へ行った際に通信を利用する場合、今使っている電話番号のままで音声通話やデータ通信を利用可能な「国際ローミング」と呼ばれるサービスを利用している人は多いはずだ。

 これまで日本国内の通信事業者が提供してきた国際ローミングは、各社共に3G回線でのローミングだった。しかしKDDI(au)とソフトバンクモバイルにおいては2013年9月以降、LTEによる国際ローミングを開始しており、3GだけでなくLTEを海外でも利用できるようになった。当然、通信事業者によって条件は異なるが、徐々に利用できる国も拡大しつつある。今回は、それぞれの通信事業者におけるLTE国際ローミングの最新動向をみていきたい。

 まずauについては、9月11日に韓国(SKテレコム)、香港(PCCW)、シンガポール(M1)、11月15日にはアメリカ・プエルトリコ・米国バージン諸島(AT&T)でLTE国際ローミングを開始。auのLTE国際ローミング提供国の最大の魅力は、やはり国内キャリア初のアメリカで利用できる点だろう。年末年始の海外旅行先でも人気の高いハワイ・ホノルルをはじめ、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコなどを含む、全米約447都市でLTEネットワークを利用できるのは、これから海外旅行するauユーザーにとってメリットは大きい。なお、一般社団法人日本旅行業協会によると、今年の海外旅行の予約状況は108.7%と昨年よりも全体的に増加傾向にあり、中でもハワイが1番人気。そのハワイでLTEが使えるauはメリットを享受する人も多くいるだろう。

 ソフトバンクモバイルもauと同様に、9月より韓国(SKテレコム)でLTE国際ローミングを開始、11月29日にはフィリピン(Globeテレコム)、香港(CSL)、スイス(Swisscom)の3ヵ国追加して提供国を拡大している。提供国についてもauと類似しており、韓国や東南アジア圏がメインだが、欧州のスイスでも利用可能。だが、欧州の海外旅行先の定番と言えばイギリスやフランス、ドイツやイタリアといった国がメジャーなため、欧州のLTE国際ローミング提供国がスイスのみというのは少々物足りない感じがある。

 対応機種については両キャリア共通のiPhone 5s/5c、iPad Air、iPad mini Retinaディスプレイモデル以外に、ソフトバンクモバイルはiPhone 5、iPad Retinaディスプレイモデル、iPad mini、SoftBnakスマートフォンの一部でも利用可能。またLTEによる国際ローミングのパケット通信料は、auの「海外ダブル定額」、ソフトバンクモバイルの「海外パケットし放題」、それぞれのサービスが対象になるため、1日1,980円~2,980円で利用可能と、気になる料金面も安心だ。さらにauユーザーは「先取り!データシェアキャンペーン」加入者なら、例えばiPhoneとiPadの両方を海外で使っても、上述した料金で利用できる。

 そのほか、LTE国際ローミングの利用料金面等の詳細は、各通信事業者のホームページで確認してほしい。

 NTTドコモにおいては今現在、LTE国際ローミングサービスは開始しておらず、2013年度中の提供を目指している。因みに12月2日から、韓国のKT Corporationのスマートフォンユーザーに対してのLTE国際ローミング(ローミングイン)を提供開始した。これは国内のNTTドコモユーザーが海外に行った際に利用できるLTE国際ローミング(ローミングアウト)ではなく、あくまでも韓国のユーザーが日本に来た際にNTTドコモのLTE回線を利用できるということ。さらに同日より、海外でのパケット通信料を24時間毎に区切って利用できる定額サービス「海外1dayパケ」を開始。3G回線のみだが、韓国、台湾、タイ、グアムなど日本から比較的近い対象国・地域では24時間980円から利用可能。やや遅れを取りつつも、NTTドコモも海外ローミングサービスに注力し始めていることがうかがえる。

 渡航先では主に音声通話のみ、データ通信を利用してもWeb検索をする程度といった人には、3G回線でも十分事足りると思う。ただ最近では、旅行先のカメラ代わりとしても利用頻度が非常に高いスマートフォン。撮影した高画質の写真を滞在中にSNSへアップしたいという人も多いため、やはり海外旅行先でLTEが利用できるのは、ユーザーにとっても非常に喜ばしいことだろう。年末年始に海外へ行かれるという人は、本記事を参考にしてみてはいかがだろうか。

《RBB TODAY》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース