【2014年 年頭所感】その6…富士ゼロックス、サイオス、IIJ | RBB TODAY

【2014年 年頭所感】その6…富士ゼロックス、サイオス、IIJ

エンタープライズ 企業
富士ゼロックス山本忠人代表取締役社長
富士ゼロックス山本忠人代表取締役社長 全 2 枚
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 各社の年頭所感を見るとキーワードは「変化」だ。「全社を挙げて『変革』を進めてきた」富士ゼロックス、「変化の一翼を担う」サイオステクノロジー。インターネットイニシアティブ(IIJ)は、イノベーションが社会を変えるまでの時間に着目した。(抜粋、順不同)

■劇変する潮流へ新たな挑戦を続ける…富士ゼロックス
■変化の一翼を担うべく事業を拡大…サイオステクノロジー
■コンピュータが世の中に現れて70年…インターネットイニシアティブ


■劇変する潮流へ新たな挑戦を続ける

富士ゼロックス株式会社
代表取締役社長 山本忠人

 「複写機からの卒業」を掲げ、全社を挙げて「変革」を進めてきた。昨年は、着実に変化したことを実感した一年であった。

 ICTの分野においては、クラウド、モバイル、ソーシャル、ビッグデータといったメディア・技術がますます重要性を増し、複合的に連携しながら社会に影響を及ぼし、劇的に変化する潮流を生み出している。

 次々に生まれる潮流は、まさにコミュニケーションのインフラが発展していくことであり、ドキュメントサービス&コミュニケーションをビジネス領域とする当社にとって、新しいコミュニケーション環境の構築による価値創造に挑む絶好の機会と捉えている。

 全社で取り組んできた「変革」によって獲得した力や培った経験、新しい商品、ソリューション・サービス、技術力を駆使して、お客様にさらに新しい価値を創造し、より一層信頼できるパートナーとして認められるために、劇的に変化する潮流へ果敢に乗る、新たな挑戦を続けていきたい。


■変化の一翼を担うべく事業を拡大

サイオステクノロジー株式会社
代表取締役社長 喜多伸夫

 インターネットの爆発的普及が始まったのが、1994年。そして20年の時を経た今年、我々はまた大きな転換点に立っています。スマートデバイスの急速な普及や4G(第4世代移動通信)ネットワークへの進化は、インターネットを更に多くの人々に解放し、今までに無かったサービスが生まれる可能性を広げ、新しいテクノロジーが育つ基盤となるでしょう。

 サイオステクノロジーは、1997年の設立以来、OSS(オープンソースソフトウェア)を軸にインターネットを利用した数多くのイノベーションに関わりながら成長してまいりました。新たな転換点となる今年、サイオステクノロジーは、今まで培ってきた技術力を一層強化し、その変化の一翼を担うべく事業の拡大に取り組んでまいります。

 特にクラウド向け新製品、モバイルアプリケーション用プラットフォーム、ビッグデータ向けサービス等の開発に注力し、また米国Red Hat社とともにOSS関連事業を強化します。LifeKeeperやMFP向け製品の機能強化にもつとめます。これらを実現するため、我々は今後も積極的に先行投資を進め、時代をリードする存在となることを目指します。


■コンピュータが世の中に現れて70年

株式会社インターネットイニシアティブ
代表取締役社長 勝栄二郎

 今、ITやインターネットを巡る環境は大きく変わりつつあります。コンピュータが世の中に現れたのは1940年代後半、今や70年が過ぎようとしています。大きなイノベーションが起きた後、それが様々な形で活用され、社会を変えていくまでには60年から100年の月日が必要と言われています。

 例えば、十字軍によるイスラム侵攻やオスマントルコによる東ローマ帝国の崩壊を契機とした文化の融合がルネサンスの時代に繋がりますが、その歴史の流れの中で、1445年にグーテンベルクが活版印刷を発明します。その技術がマルティン・ルターによって活用され、ドイツ語訳の聖書が広まり、宗教改革を起こしたのは1517年でした。また、フランスに対抗するための植民地政策により富が集中したイギリスでは18世紀に水力紡績機や蒸気機関が発明され、産業革命が起こりましたが、その後に船舶や鉄道などに応用され、それらが普及するまでには、やはり70年の歳月を必要としました。

 これらの事例と同じことがITやインターネットの世界にも当てはまります。これから益々多様な進化が起こり、あらゆる分野で革新的な活用方法が見出されていくことでしょう。

 実際に、末端のスマートデバイスの世界的な普及とクラウドやビッグデータの利活用が結びつくことにより、各分野において大きな変化がみられます。それは生活に密着するe-コマースや医療に限らず、ナノテクノロジーや遺伝子工学、ロボット工学など最先端の技術分野においても同じです。

 IIJもこの大きな流れの中で、従来通りお客様のニーズに合った高品質なサービスを提供し続けると同時に、クラウド、SDN、コンテナ型データセンター、モバイル、ネットワークをはじめとする分野で、新たなイノベーションを促進させていきます。そして、今後も大きく国内外の事業展開を図るとともに、これによって日本の経済社会の発展に貢献していく所存です。

《高木啓》

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