富士通研、情報を暗号化されたまま高速検索できる技術を開発……医療やゲノム研究などに応用
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データを暗号化したまま、加算や乗算などの演算が可能な「準同型暗号」の秘匿演算機能を拡張し、暗号化した状態でも、文字列の一致判定を実現した。事前の検索キーワードの登録は不要で、暗号化された文字列データから任意の文字列を検索できる。16,000文字のキーワードを、1秒で検索可能だという。
検索キーワードがヒットしたかどうかも、結果を復号する鍵を持つ人にしかわからないため、文字列データや検索キーワードだけでなく、検索がヒットしたかどうかも秘匿する。これにより、DNA・生化学・医療・教育など、プライバシー性の高い情報を暗号で安全に守りながら活用できるのが特長とのこと。
たとえば、本技術をDNAに含まれる塩基配列の検索に応用することで、患者のDNA情報を暗号化で秘匿したまま、特定の配列パターンが含まれているかどうかを調べることが可能になる。富士通研究所では本技術について、2015年の実用化を目指して実証実験などを進める方針だ。
《冨岡晶》
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