事前の説明と違う……NHKに取材受けた団体が報道内容に「誠に残念」
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同番組では、昨今の社会では優しく前向きで聞き心地の良い“ポエム”のような言葉が広がっていると切り出し、その例として、昨年11月に行われた「居酒屋甲子園」決勝戦の様子を紹介した。
同イベントの決勝は、スピーチで競われる。居酒屋で働く若者たちが「夢は1人で見るものなんかじゃなくて皆で見るもの」「変わりたい。皆に愛される店長になりたい」と働く上での意気込みを涙ながらに訴える姿が映し出されたが、コメンテーターのコラムニスト・小田嶋隆氏は「びっくりしました」と違和感を示し、「ポエムには求心力がある」と話した。同じくコメンテーターを務める甲南大学准教授・阿部真大氏は、多くの居酒屋が厳しい労働環境にあることを指し、「やりがいくらいしか支えるものがない」と発言。同番組で“ポエム”は、「前向きな響きをとることで、現実の問題を覆い隠す危険性をもつ」とやや批判的に扱われていた。
15日、「居酒屋甲子園」を運営するNPO法人は、「報道に関するお詫び」を公式サイト上に掲載。NHKからは「若者たちの心を動かす取り組みの様子を取材したい」という風に説明されていたと主張。実際に報道された内容について、「若者をごまかすための言葉遊び(『ポエムの力で説明放棄』『何かを隠蔽する』等々)であるような報道がありました」と語り、「誠に残念」とコメントを寄せた。なお、今後の対処に関しては現在協議中だという。
《原田》
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