あまちゃんで登場した微妙な「まめぶ汁」を試す
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「おかずかおやつか分からない微妙な食べ物」とドラマで紹介されたまめぶ汁は、岩手県久慈市山形町(旧山形村)発祥の郷土食。にんじん・ごぼう・焼き豆腐などを、煮干しと昆布からとった出汁に浸し、醤油で味を整えたあと、胡桃(くるみ)と黒砂糖を包んだ親指大の小麦団子(=まめぶ)を加えて煮込むというものだ。
同イベント初日の午前、まめぶ汁コーナーのスタッフは、業務用の大型鍋2つに火を入れながら、「ドラマなどの影響もあってか、『これがあのまめぶ汁ですか?』と不思議そうな顔をしてのぞき見る人も多く見かける。きょうもすぐに行列になっちゃうかも」と話していた。
「微妙」と表現されたその味は、「すいとん」のような風味で、どこか懐かしさも覚える。ふわんり弾力のある触感の「まめぶ」は、黒砂糖の甘みと、胡桃の香ばしさが一体となって、なぜかスープとマッチする。
まめぶの歴史について、まちおこし団体の久慈まめぶ部屋は、「約200年前の南部領時代に凶作のため『百姓は麺類やそばきりを食べてはならない』と、御法度の令達があった。晴食時に麺類を食べることができなくなり、代用食として小麦の練り粉に味付けをして、クルミを包んで団子にしたのではないかといわれている」と説明している。
この岩手・久慈の“微妙な郷土料理”が、400円で食べることができる「ふるさと祭り東京2014 - 日本のまつり・故郷の味 -」。全国22のお祭りと300を超えるご当地の味が集結する同イベントは19日まで開催。
《大野雅人》
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