レオナルド・ディカプリオ、東証で会見
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ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が5度目のタッグを組んだ本作は、貯金ゼロから年収49億円まで成り上がった“ウォール街のウルフ”と呼ばれた男の実話に基づいた物語。
本作で4度目のアカデミー賞候補となっているディカプリオ。前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞では見事最優秀主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞したが、いまだオスカーを手にしたことはない。悲願の受賞になるかと注目が集まっているが、ノミネートについては、「製作に時間がかかり、たくさんのリスクもあるこのような映画はハリウッドスタジオが好む作品ではないが、それがアカデミー賞に認められているということは嬉しいよ」と、素直に喜んでいる様子。
派手過ぎる金づかい、女遊びやドラッグ…一般庶民からすれば別世界の過激な生活を描き、ショッキングな内容にも一部では賛否両論。しかしディカプリオは「これほど、ある男の破滅を正直に語った物語はない」と説明し、「ある程度の賛否両論あることは良いことだ」と付け加える。「賛否両論あれば、それほど人々の関心を呼べるわけだし、これはあくまでも真実の物語だから」。
本作のプロデューサーも務めるディカプリオ。製作まで7年という時間がかかった理由のひとつとして、「これを撮れるのはスコセッシ監督だけ。彼がこの仕事を受けてくれるまで長いこと待った」と話すが、一緒に来日したスコセッシ監督も、製作を決断した一番の理由として「レオの情熱」をあげる。
同作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされているジョナ・ヒルは今回が初来日。ディカプリオについて「共演者を高めてくれる素晴らしい俳優」と称賛を惜しまず、また、「2人で寿司を食べるシーンでは本当はレオが言うはずの『ハマチを食べなよ』というセリフを僕が先に言ったんだ。『マグロもあるよ』というアドリブも入れたりしてね。だからレオはその後何テイクもハマチを食べる羽目になってしまった。最終的には気持ち悪くなってしまうほど」という珍エピソードを披露。これにはディカプリオも「ハマチ50巻は食べたよ」と苦笑いする一面も飛び出した。
ちなみにもしディカプリオ自身、巨額の富があったら何に使う? という質問には「センチメンタルに聞こえるかもしれないが、熱帯雨林やサンゴ礁を買い取って守りたい」と、環境保護に力を注いでいるディカプリオらしく真面目に回答。
さらに、圧倒的演技でハマり役と評価されている株式ブローカーという職業については「いまだによく分からない」とキッパリ否定し、「俳優は学生の頃からやりたかったけど、生計を立てられるとは思ってなかった。次には旅行代理店に勤めるか、海洋学者になりたいと思っていた。旅行代理店はチケットがただでもらえると聞いてからだけどね」という話も明かした。
会見の最後には、東京証券取引所ならではの株価が流れる掲示板をバックにフォトセッションが行われ、金色に輝く大きなくす玉でヒットを祈願した。
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は1月31日全国ロードショー。
《RBB TODAY》
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