NTT、新たなパーソナルデータ匿名化システムを開発……ビッグデータ分析に活用
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パーソナルデータから個人が直接特定できる情報を取り除いた上で、さらにそのデータから誰か一人に絞り込めないようにデータを加工することを可能とした。
匿名化したデータから個人の識別が困難であることを示す安全性の代表的な指標「k-匿名性」を満たしているとのこと。k-匿名性をパーソナルデータに完全に適用すると、そのデータからは誰の情報なのかk人未満に絞り込むことができない。
一方で、匿名性を高めると元データとかけ離れ利用価値が低下するという問題がある。今回開発された匿名化システムは、匿名性と有用性のトレードオフをバランスさせ、k-匿名性を満たした上でデータの有用性が損なわれにくい匿名化データを得ることができるのが特徴。パーソナルデータを保有する事業者向けのソフトウェアとなっており、NTTが独自に開発した手法である「Pk-匿名化」も、パーソナルデータの種類や分析目的にあわせて柔軟に選択できる。
本システムをビッグデータ分析のプロセスに取り入れることにより、高度なプライバシー保護対策と安全管理措置を施した分析業務が可能となる見込みだ。今後は半年以内を目途に、NTTグループを通して、ビッグデータ分析支援のソリューションの一環として提供する予定。
《冨岡晶》
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