フェンディの伝統と革新伝えるアイコンバッグ「セレリア」が20周年
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1925年にフェンディを創設したアデーレとエドアルド・フェンディは、ローマの馬具作りの名匠達が守り受け継いできた技法を用いて、鉱物でなめした貴重なオランダ製カーフレザー“クオイオローマ”を手縫いでバッグに仕上げた。全行程を完全な手作業で、機械製のバッグの6倍もの時間が掛けられて製作されるバッグは、シンプルなデザインが世界中の女性達に支持され、その後も時代に合わせて進化を続けブランドの歴史を彩ってきた。
そして1994年、フェンディのアイコンバッグ達は、フェンディ家3代目のクリエーティブディレクター、シルヴィア・フェンディによる「セレリア」シリーズの一員として現代によみがえった。更にシルヴィアは2013年、アデーレと5人の娘達、フランカ、パオラ、カルラ、アルダ、アンナにちなんで名付けられた六つのバッグと、更に二つのアイコンバッグ「バゲット(BAGUETTE)」と「ピーカブー(PEEKABOO)」を加えた八つの新作を発表。
中でも、「アデーレ 1328(ADELE 1328)」は、アデーレ・フェンディにちなんで名づけられたベストセラー商品で、1328目ものハンドステッチによってそれぞれのパーツを丁寧につないで仕上げられている。ボリュームある形とかっちりとしたラインが特徴の収納力に優れたドクターバッグタイプだ。
フェンディの公式サイトでは、このアデーレバッグが登場するショートフィルム「アデーレの夢(Adele’s Dream)」を公開している。マルタ・パウリーナ・ウェイデル演じる女性の1日をミステリアスなタッチで描いたこの作品では、美しい“しぼ(革表面の模様)”を持つクオイオローマにも焦点を当てた。クオイオローマで製作されたバラの花弁を少しずつ手で動かしながら撮影するという気の遠くなるような作業を得て生み出されたこのストップモーションアニメは、フェンディのクラフツマンシップへのオマージュでもある。
《編集部》
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