乗ればわかる車の魅力……販売台数クラスNo.1のインプレッサはどんな人に似合う?
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じつはインプレッサは現在の形にモデルチェンジしてからは、内装や乗り心地、静粛性などが向上し、幅広いユーザー層に人気だという。また、カメラで障害物を検知して止まってくれるアイサイトもその人気を後押ししている。もちろん、低重心のBOXERエンジン、AWDシステムがもたらす走行性能についても従来モデルの良さを踏襲している。
とはいうものの、実際のところはどうなのだろうか。オーナーに現行インプレッサの魅力について語ってもらい、人気の理由に迫ってみよう。
インタビューに応じてくれたのは、東京都内在住の会社員鈴木氏(57歳:男性)。鈴木氏の運転歴は長い。18歳に免許取得してからというので実に40年近くのベテランドライバーだ。子どもが小さいときは国産1BOXなどを乗っていたそうだが、それ以外はボルボやプジョーなど欧州車も好んで乗っていた。
国産・輸入車を問わず多くの車を乗ってきた鈴木氏が、現在の車(インプレッサSPORT 1.6i-L)を購入したのはちょうど1年前。その前の車の車検が近づき買い換えを考えていたところ、ディーラーでインプレッサを試乗をしてみたそうだ。「他の車やハイブリッド車はゴルフ場のカートのようで、運転した感想というのは特になかったのですが、この車は運転して楽しいと思えました」と鈴木氏がいうように、試乗は大きな決め手になったようだ。
購入時には家族からは「エコなハイブリッド」という話もでたそうだが、レギュラーガソリン仕様で11km/Lの実燃費には満足しているという。ちなみにインプレッサSPORT 1.6i-Lのカタログ燃費(JC08モード)は17.6km/L、満タン法による実燃費ランキングのe燃費では12.34km/Lとなっている。鈴木氏のいう11km/Lも通常の都内走行での燃費だ。
輸入車に乗っていた時代は、5km/Lというのも珍しくなかったというので、実用燃費がコンスタントに2桁というのはかなりの効果を実感できるレベルといえる。それでいて、冒頭のコメントにあったように走りでストレスを感じたり、パワー不足を感じることもないそうだ。「家族で箱根や那須高原に旅行に行ったときも、市街地、高速道路、山道もラクに走ることができました。とくに驚いたのはエンジン音やロードノイズなども少なく、長距離ドライブも疲れなかったことですね」と鈴木氏が語るように、ノンターボの1.6Lエンジンながら、家族旅行やゴルフの移動でパワー不足を感じることはないという。
乗っていて疲れないのは、ドライバーだけではなさそうだ。助手席や後部座席の広さは家族にも好評で、大学生の娘さんは「前の車より後ろが広くて乗り降りがしやすい」とお父さんの車を気に入っているという。
とにかく「この車を選んでよかった」という鈴木氏だが、不満はないのか聞いてみた。ステーションワゴンなどに比べると荷室がもう少し大きいとよかったとのことだ。子育ても一段落して大量の荷物で旅行ということも少なくなったそうだが、普段洗車道具などを載せていると、大きな荷物でたまにリアシートを倒さなければならないことがあるという。
インプレッサをファミリーカーや日常の足として注目する人は、あまりいないかもしれないが、この車は乗ればだれでも違いが分かる車なのだろう。移動の道具、とにかくガソリン代を減らしたい、といった目的でハイブリッド車などに乗るのもひとつの選択肢だが、運転操作を含めて移動時間も楽しめる車というのはガソリン車でもEVでも重要な要素ではないだろうか。安全性、走行性能、居住性において高い次元でバランスした車は決して多くはない。そして、これらの性能はカタログで比較するより、乗ってみればわかるものだ。インプレッサが売れている理由はそんなところにあるのかもしれない。
車の購入または買い替えを検討している人は、まずその車に試乗してみることをお勧めする。なお、スバルでは2月1日からキャッシュバックキャンペーンを実施している。
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