社員が育てた大麦とホップで作られたビール! サッポロが新商品発売へ
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サッポロビール代表取締役社長・尾賀真城氏は記者会見の冒頭で、「昨今、国内で栽培、収穫、醸造した日本ワインが注目を浴びている。我々も美味いビールを作りたいと思い、純国産ビール開発プロジェクトをスタートさせた」と語った。
『サッポロ まるごと国産』の特徴は、サッポロビールの社員たちが栽培・収穫をした大麦とホップで作られているところ。社員が育てた原料でビールを商品化するという試みについて、尾賀氏は「国内では初めて」と言う。この商品開発を行なった組織が「畑からのビールつくりプロジェクト」。プロジェクトリーダーは、営業本部ブランド戦略部宣伝室長・石川孝氏が務め、2013年の原料づくりには、約140名が参加した。
彼らが農場で育てた大麦は「彩の星」、ホップは「リトルスター」と名付けられた品種。どちらも同社が育種開発を行なっており、リトルスターの品種開発には約17年もの歳月を費やしている。実際に大麦の生産に携わった生産技術本部・中村寧子氏は、「もっとビールの原料のことを知りたいと思い、このプロジェクトに参加した。黄金の麦畑から原料の生命力を感じられた」と、自らの手で原料からビールを作る喜びをコメントした。
さらに新価値開発本部 新価値開発部・野並祐介氏は、「お客様は安全・安心への意識が高まっており、原料産地や品質が求められている」と商品の開発背景について説明。『サッポロ まるごと国産』のコンセプトは「世界で唯一の自社育種、国産原料100%ビール」。尾賀社長によると、1本当たりの価格は同社の『YEBISU』よりも若干高くなるようだ。『サッポロ まるごと国産』はわずか5万ケース(350ml・24缶)のみの首都圏限定販売だ。
《佐藤隆博》
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