【木暮祐一のモバイルウォッチ】第44回 ウェアラブル型デバイス、普及の鍵は?!
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
すでに日本でも様々な機種が発売されるようになったが、メールや着信を知らせてくれたり、活動量やライフログを収集できる腕に装着する各種デバイスが花盛りだ。まずサムスンはGalaxy Gearの新モデル「Gear 2」「Gear 2 Neo」を発表。また、よりリストバンドに近い「Gear Fit」も初披露した。湾曲したSUPER AMOLEDディスプレーを搭載し、Bluetoothでスマホと接続され、歩数、心拍数、睡眠、ストップフォッチ、タイマーのほか、SNSや着信、電子メール、さらにスケジュールなどの通知にも対応するデバイスである。またHuaweiも同社初となるウェアラブルデバイス「TalkBand B1」を発表。1.4インチのフレキシブルOLEDパネル(柔軟性があるパネル)を備えたリストバンド型スマートウォッチで、Bluetoothで対応機種と接続して着信や通知を転送。そのまま耳にかければ通話も可能という。ソニーは同社のスマートフォン・Xperiaと連携する「SmartWear」を発表。「コア」と呼ばれるセンサーをバンドなどで体に装着し、活動量計やライフログを収集できるもので、スマートフォンアプリの「Lifelog」で管理できる。
Googleが昨年、研究開発プロジェクトとしてメガネ型ウェアラブルデバイス「Google Glass」を発表したが、これに刺激を受けたウェアラブルデバイスも多くなってきた。各国のメーカーが競っているが、変り種では富士通総研がヘッドマウントディスプレイと組み合わせて使用するグローブ型ウェアラブルデバイスを参考出品した。これはNFC(Near Field Communication)タグリーダとジェスチャ入力機能を備え、物に触れるような自然なアクションで作業を中断することなく、作業手順などの情報を表示できるというもの。作業支援分野での活用を模索しているが、なんとも複雑な仕組みだ。
一方、意外なところからもメガネ型ウェアラブルデバイスの発表があった。「パリミキ」ブランドでメガネ販売店チェーンを展開する三城ホールディングスのグループ会社・ルネットは、iPhoneとBluetooth接続し、メッセージが届くなど新着通知があればメガネのフレームに組み込まれたLEDやスピーカでユーザーに通知して知らせるという「雰囲気メガネ」を発表。現時点ではプロトタイプの段階で、製品化の具体的な予定は今のところない。情報科学芸術大学院大学の赤松正行教授と間チルダ社の共同プロジェクトとして開発が進む。
《木暮祐一》
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