出展されたスマートグラスは、メガネ本体にはVUZIX社の端末を利用し、その他センサーやソフトウエアの部分などをブリリアントサービスで作成。実際に見ている光景に情報を重ねて表示するといったスマートグラスの基本機能は押さえつつ、RGBカメラとデプスカメラを搭載し、赤外線の反射時間で対象との距離を測り、ジェスチャー操作等を可能にしているという。ブースでは、「mirama」の基本操作を覚えるためのチュートリアルのデモが実施された。前方にいる人の顔を認識し、データベースを呼び出してメールを送信したり、写真の撮影などもジェスチャーで可能。また、SIMスロットも用意し、音声通話も可能としている。
当面は、工事現場や医療現場での遠隔指示など“視線の共有”ニーズがある分野であったり、テーマパークなどでのアミューズメント需要、その他研究開発の需要などを狙っていくとのこと。今後、軽量化が進めば、直接コンシューマ向けの販売も見えてくるのではないかとしている。同社では、プロトタイプのパッケージ販売を開始しており、パッケージにはスマートグラス本体と、mirama OSをインストールしたラップトップコンピュータ、同OSのSDKが含まれている。MWCの会場でも既にいくつかの引き合いはあったようだ。今後の展開にも期待したい。
■デモ動画