アカデミー賞受賞作『アナと雪の女王』、雪と氷の世界を描いた日本人クリエーター
エンタメ
映画・ドラマ
注目記事

そんな話題沸騰中の本作には、日本人クリエーターのマット鈴木氏が、アニマティック及びレイアウト担当として参加している。マット氏は、1997年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズに入社後、『チキン・リトル』(2005)や『塔の上のラプンツェル』(2010)など数々の作品に参加。その仕事内容は、映画の構図を決めるもので、画面内のキャラクターや背景をどのようなカメラ運びで見せるかを、演出を含めて進めていく。
本作では、美しい雪と氷の世界が描かれるが、マット氏によると「最初に見たものは札幌の雪まつり。雪や氷の付き方などを参考にした」とのこと。また、コンピューターを使って、物が透けたり反射したりする様子を描くのには時間がかかるそうで、「1枚の絵を16分割してレンダリングしたものを、また1枚に貼り合わせる。1秒24コマなので、気の遠くなる作業でした」と、コンピューターを3万台使い切った苦労話も明かしている。
また、製作するにあたって「今回はカメラアングルとタイミングが主にあった。ディズニーらしい品良くどっしりとしたカメラワークで、美しさを1番大切にしたかった」と話したマット氏。アカデミー賞受賞の主題歌「Let It Go」を歌いながらエルサが雪の城を作るシーンについて、「光が回らなかったりしたら責任重大なので、このエフェクトのアニメーションには非常にエキサイトしています。いかに美しく見せるかを大切にしているので、是非注目して欲しい」と自信を持ってアピールしている。
《渡邊晃子》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
ディズニー『アナと雪の女王』、プロデューサーが制作の裏側を明かす
エンタメ -
第86回アカデミー賞、長編アニメ賞は『アナと雪の女王』……『風立ちぬ』落選
エンタメ -
【インタビュー】アイアンマン・スーツのCGモデラー成田昌隆氏……異色の転身
エンタメ -
第71回ゴールデン・グローブ賞…映画ドラマ作品賞に『それでも夜は明ける』
エンタメ -
主要都市中心部340カ所で速度調査……ソフトバンクが最速 MMD研究所
ブロードバンド -
全国1004ヵ所の「道の駅」で、iPhoneのLTE接続調査……接続率・通信速度ともにauが1位に
ブロードバンド -
“集中力切れ”を解消するための「ドリンク活用術」とは
エンタメ -
【MWC 2014 Vol.64(動画)】29ユーロの新興国向けフィーチャーフォン、Nokia 220
IT・デジタル