アートアクアリウム 「江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ」 3月30日まで
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本展は「ある有力者のもとに、江戸の”かぶき者”から『わたしの屋敷で、江戸で最も早い花見を開催いたします』という招待状が届いた。3月初旬に江戸で花見とは気が早いと思い、半信半疑で屋敷を訪れると…」というストーリー仕立てで構成されている。
会場でまず目に引くのは、京丸山公園、祇園白川、清水寺など様々な場所で咲く”桜”が描かれている着物。木村は桜柄の着物を並べることで「桜の並木道」を表現した。特に注目すべきは奥に展示されている、江戸時代に作られた3点。当時は梅を愛でる文化が主流であったため、桜柄は非常に貴重だったという。
更に奥に進むと、この展覧会の目玉でもある「江戸桜ふぶき」が。硝子細工の”江戸切子”で作られた花びらが桜色にきらめき、後方の和紙には”桜の大木”がプロジェクションマッピングで映し出されている。桜の木の映像がくるくると回転する度に花びらが舞い散るのに加え、左右に設置された障子にも花びらが「影絵」のように浮かび上がる。
「江戸桜ふぶき」の前方には、桜見のための「夜桜宴の間」3部屋を用意。壁面に夜桜の絵柄が施された和風の小部屋で、伊賀焼や清水焼の陶器や京漆器に盛りつけられた伊勢海老や鮪などを味わうことができる。こちらの利用については、個室貸切料1万円(90分)、セット料理は5,000円(1人分)で、チケットの事前購入が必要となる。
この展示会のもう一つの目玉は木村の最新作である「江戸桜リウム」。中央に置かれた透明な桜の花びら型のオブジェの中は水で満たされ、ラメやパールのようにきらめきながら金魚が泳ぐ。木村は光を浴びてきらめきながら泳ぐ金魚によって「桜が舞い散る様子」を表現。そして天井には、江戸切り子のグラス約1,000個で作られた巨大シャンデリアを設置。白、ピンク、カラフルなマルチカラーなど数分ごとに照明の色は変わるが、木村によると白い照明の時に切子本来の美しさが最も引き立つのだそう。
その他にも、江戸切子のグラスで京都や三重の名酒を提供するバーや、桜柄の手漉き和紙で作られたインスタレーション「桜和紙の門」、影絵の花見を楽しめる「伊勢型桜の間」、老舗の和菓子屋や茶屋の和菓子セットを提供する「五日桜の間」が設置される他、会場入り口付近では日本画家・西野正望によるライブペインティングを実施。未来の日本橋を描く長大な絵巻「熈代勝覧(きだいしょうらん)」の制作過程をリアルタイムで見ることができる。
【イベント情報】
江戸桜ルネッサンス &夜桜うたげ
会場:日本橋三井ホール
住所:東京都中央区日本橋室町2-2-1COREDO室町5階
会期:3月7日から3月30日
時間:11:00から23:00
入場料:当日料金 一般1,000円
※「夜桜宴の間」や「五日桜の間」で食事するには、セブンチケットでの事前のチケット購入が必要。
きらめく金魚が舞う新感覚お花見「江戸桜ルネッサンス&夜桜うたげ」日本橋でスタート
《Maki Ushitora》
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