【レビュー】BIGLOBE「Wi-Fiほぼスマホ」の実機を試してみた
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
MVNOサービスの中にはテザリングの使用をOKにしているものが意外に少ない。通常のスマートフォンと同様にテザリング機能が使えることも「Wi-Fiほぼスマホ」の魅力だ。本体とPCをUSBケーブル経由、またはWi-Fiでつないでテザリングができる。
利用方法はテザリング対応の一般的なAndroid端末と同じでとても簡単。「Wi-Fiほぼスマホ」ではドコモの通信回線を利用しており、通信は安定している。ビジネスマンには大変重宝しそうな機能だ。ただ、言うまでもなく通信量が1GB/月の「エントリープラン」を利用している場合は、特に通信量の上限も気にしながらテザリングを活用したい。写真など大容量データをクラウドサーバーにアップしてしまうと一気に上限を超えてしまうこともあるので要注意だ。
■LINEを楽しみたいならSMS対応SIMカードがおすすめ
SMSに対応したSIMカードをオプションで申し込むと、LINEやMobageなどのSMSによる認証が必要になるサービスの登録もできる。SMS機能の利用料金はわずか120円/月なので、こうしたサービスを利用する予定があるならぜひ付けておこう。
今回は実際にLINEの登録を試してみた。スマートフォンのLINEアプリは「同一アカウント+複数の端末」で使えないようになっているため、仮に「Wi-Fiほぼスマホ」を"2台持ち"で使う場合にも、LINEはどちらかの端末だけでしか利用できない。既に持っている端末から「Wi-Fiほぼスマホ」をメインに乗り換える場合は、LINEでのメールアドレス登録またはFacebook連携による引き継ぎが必要だ。
新規にユーザー登録を開始すると、SMSメッセージに認証番号などが送られてくる。「BIGLOBE LTE・3G」のSIMカードの発信番号で新規アカウントが出来上がるため、LINEの登録前後にアドレス帳を端末に移行しておき、LINEの設定メニューから「友だち自動追加」を使えば、アドレス帳の友だちが自動でリストに加わってくれるので便利だ。
■通話はBIGLOBEフォン・モバイルやSkypeの併用がおすすめ
「Wi-Fiほぼスマホ」を利用する際、携帯電話からMNPで電話番号を引き継ぐことはできないが、本機で音声通話も使いたいというのであれば、IP電話サービスがおすすめだ。
「BIGLOBEフォン・モバイル」は月額300円で利用できて、固定電話・携帯電話への発信が可能。050で始まる着信用の電話番号も取得できる。通話料についてはBIGLOBEフォン・モバイル同士や、提携プロバイダのIP電話相手は「無料」。一般電話には8円/3分、一般携帯電話も15.9円/1分とお得な価格で通話ができる。国際通話の利用にも対応している。ほかにもSkypeなどのIP電話アプリを用途に応じて使い分けてもいいだろう。
■ビジネス&プライベートに大活躍の手応え
実機をほぼ1ヵ月近く使ってみて、AQUOS PHONEならではの快適な使い心地と、ユーザーのかゆいところに手が届く「BIGLOBE LTE・3G」のMVNOサービスの充実度が実感できた。実際にビジネスで活用することも多い場合は、月額2,838円で3GB/月までの通信量が使える「ライトMプラン」も選択肢に入ってくるだろう。もちろんWi-FiスポットやBIGLOBEメール(1アドレス)はどのプランでも追加料金不要で使うことができる。
まさにスマホの充実感。格安にスマートフォンを使いたいという方々に、「Wi-Fiほぼスマホ」はメインで利用できるサービスとしておすすめできそうだ。
《山本 敦》
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