桜の開花予想……来週にかけ、九州~近畿、東海、関東
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今年は熊本県からソメイヨシノの1輪開花が始まり、九州・四国の沿岸部や紀伊半島南部から少しずつ開花が始まっている。16日に高知・荒瀬山、鹿児島・大隅湖畔、17日に熊本・一房ダム湖、18日に高知・高知公園、愛媛・和霊神社、鹿児島・城山公園で開花を確認した。今後、開花エリアは太平洋側から西日本、東日本の広範囲へと広がり、東京都心周辺は3月下旬の後半に開花のピークを迎えそうだという。
3月12日発表の第2回桜開予想と比べて、3月後半~4月前半の気温の予想が前回計算時より高くなったことや、最近のあたたかさでつぼみの生長ペースが上がったことを考慮した結果、今回の開花予想日は1~2日程度早まった地点が多くなった。
◆ 2014年の桜開花予想
桜の芽は冬の冷え込みにより「休眠」状態から覚め、開花に向かって生長のスタートを切る。スタートを切った後は気温が上がることでつぼみの生長が促される。
ウェザーニューズによると、桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3~9度くらいが、最も大きな効果があるそうだ。今冬は平年より気温の低い期間が長く、休眠打破が順調だという。北日本では11~12月に平年より高めだったが、1月上旬~中旬および2月中旬は厳しい寒さとなり、寒さは充分だったとウェザーニューズは分析している。
2月後半以降は、あたたかければあたたかいほど開花が早まる。2月の1ヵ月の気温はほぼ全国で平年並で、ウェザーニューズは、桜のつぼみの生長は順調と分析する。3月中旬以降はあたたかい日が増え、3月後半~4月前半は全国的に気温が高めとなる予想だ。ただ、3月上旬に気温の低い日が続いたため、記録的な早さで開花を迎えた昨年に比べるとつぼみの生長は遅れている。北日本では、今年は昨年ほどの冷え込みはない見込みなので、昨年より早めに開花する予想だ。
予想にあたっては、過去10年間に「さくらプロジェクト」に参加した一般の人から寄せられた桜の開花状況に関するリポートと、15日から17日にかけて全国で一斉調査した“つぼみリポート”、今後の“気象状況の予測”などをもとに算出した。
《高木啓》
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