キヤノン、産業用カメラ市場に参入……低ノイズCMOSセンサー搭載製品を投入
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同社では、検査装置用の画像入力カメラの全世界市場規模を、2013年は約180億円と推定。なかでも1,000万画素を超える産業用カメラの市場は、今後も大幅な成長が見込まれるという。低ノイズ・多画素の高付加価値を持った製品を投入することで、シェアを獲得する方針だ。
静止画像入力カメラ「M15P-CL」は、約1,500万画素の白黒CMOSセンサーを搭載。EOSシリーズで培ってきた高感度CMOSセンサー技術を活用して新たに開発されたもので、広ダイナミックレンジ・低ノイズにより、高コントラストでの検査を可能にしている。これにより、人の目では簡単に確認できない微細なキズや異物などの欠陥を正確に検知できるという。
キャプチャー画像の輝度ゲイン(感度)は、低ノイズのアナログゲイン(1~16倍)とデジタルゲイン(1~16倍)により、最大256倍まで向上可能な「低ノイズ256倍ゲイン設定機能」を搭載。検知する輝度の下限値と上限値を設定し、微細なキズや異物などわずかな輝度の差をより鮮明に映し出すことが可能な「コントラスト強調機能」も搭載する。画像の出力は、高速転送が可能で産業用カメラ市場に広く普及している、標準インターフェイス規格「Camera Link」に対応している。
《冨岡晶》
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