シニア層のブロードバンド利用拡大を目指す……NTT東日本キャラバンイベント | RBB TODAY

シニア層のブロードバンド利用拡大を目指す……NTT東日本キャラバンイベント

ブロードバンド 回線・サービス
体験型キャラバンイベント「昭和レトロなふれあい広場」
体験型キャラバンイベント「昭和レトロなふれあい広場」 全 17 枚
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 NTT東日本は3月27日、同社本社(東京・新宿)で、インターネットをまだ利用したことのないシニア層に向けた体験型キャラバンイベント「昭和レトロなふれあい広場」を実施すると発表。同社代表取締役社長の山村雅之氏やビジネス開発本部第三部門部長の大西佐知子氏が、同プロジェクトについて説明した。

 大西氏は、「NTT東日本の光ブロードバンドサービス『フレッツ光』は、1,000万契約を超えるユーザーに利用されているが、若年層と比較してシニア層の契約率は低く留まっている。そのいっぽうで、タブレット端末などの登場により、新たにインターネットに興味を持つシニア層は増加傾向にある。利用割合を見ると、10代から40代の6~7割がブロードバンドを利用しているのに対し、60代は3割程度、70代は1割台、80代はひと桁台となる」と現況を説明。

 山村社長も、「現在のブロードバンド利用状況には、2つの層に“未開”の部分がある。ひとつは若者層で、“固定回線離れ”という層。もうひとつがシニア層。この層のブロードバンド活用率が低く、タブレット教室などを見ていると『使ってみたい』という声が多いのに、それに応えられていないのが現状だ」と語った。

 「当社の若手社員たちによるプロジェクト」と山村社長が語る体験型キャラバンイベント「昭和レトロなふれあい広場」は、3台のイベントカーでNTT東日本エリアの各地におもむき、シニア層のニーズやライフスタイルに合ったインターネットの使い方を紹介。インターネットをまだ利用したことのないシニア層に、楽しさや驚き、便利さなどを体験させ、インターネットの魅力に触れる機会を提供する。

 特別仕立てのトラック(いすゞ「エルフ」ベース)が各地へ出向き、ネットの楽しさを伝える広場を期間限定で開設するという同プロジェクト。その広場は4つの試みで構成されている。

 まず、孫などといっしょに訪れたシニア層の心をつかむ駄菓子屋「ふれっつ商店」。「昔懐かしい駄菓子屋さんの雰囲気を演出する」(同社)という。

 次に、シアターふうの観客席を持つ劇場を設置し、インターネットを活用したカラオケ大会や懐かしい映画の上映会のほか、タブレットのミニセミナーも実施する「ひかり劇場」。「インターネットの楽しさを知ってもらうため、にぎやかな企画にする」と同社。

 3つめに、昔を懐かしみつつ、最新のタブレットの優れた操作性や利便性も体感できる「フレッツふれあい広場」。

 そして最後は、インターネットに興味を持ったシニア層がくつろげる空間、純喫茶「ふれっつ」。同社社員を中心としたスタッフが、インターネット導入の相談や要望に応えるという。

 山村社長は「こうした常設キャンペーンでは実現できないプロジェクトで、すぐに成果を求めるようなことはせず、シニア層の意見や要望をしっかり聞いて、新たなサービスの創出につなげていきたい」と抱負を語った。

 同プロジェクトは、9月30日まで約半年間実施。合計75回程度のイベントを開催予定。すでに決定されているイベントは下記のとおり。

3月29・30日…大多喜さくらまつり(千葉県夷隅郡大多喜町大多喜488)
4月5・6日…巣鴨地蔵通り商店街(東京都豊島区巣鴨3-32)
4月5日…アート・ミックス・ジャパン(新潟市中央区一番堀通町3-2)
4月12・13日…笠間ショッピングセンター ポレポレシティ(茨城県笠間市赤坂8)
4月23・24日…マックスバリュ糸魚川店(新潟県糸魚川市上刈6-1-38)
4月27日…もてなし広場「ようこそ高崎人情市」(群馬県高崎市高松町1)

《大野雅人》

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