日本語で脅迫するランサムウェアがついに登場……トレンドマイクロが初確認
ブロードバンド
セキュリティ
注目記事

「ランサムウェア」とは、ユーザーのデータを暗号化して使えなくしたうえで、その回復に“身代金”を要求するタイプの不正プログラムだ。「CryptoLocker」などの脅威が、2013年末から深刻な問題になっている。今回、同社の研究機関TrendLabs(トレンドラボ)が、「BitCrypt」と呼ばれる新しい脅威に、日本語を含む複数の言語での脅迫を行う亜種の存在を確認した。
「BitCrypt」は、仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」の身代金支払いを要求する不正プログラムだが、トレンドラボでは、2種類の亜種を確認。1つ目の亜種「TROJ_CRIBIT.A」は、暗号化したあらゆるファイルの拡張子に「.bitcrypt」を追加するもので、身代金を要求する脅迫状は英文のみだった。一方2つ目の亜種「TROJ_CRIBIT.B」は、「.bitcrypt 2」を拡張子に追加するもので、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、さらに日本語を含む10の言語で記述された「脅迫状」を作成していた。
「TROJ_CRIBIT.B」はファイルの暗号化を完了した後で、この10カ国語に対応した脅迫状を表示。さらにデスクトップ背景の壁紙を黒一色に変え、白文字でユーザーへのメッセージを表示するという。
人質となったファイルを回復するには、「The Onion Router(Tor)」を利用して、特定サイトにアクセスする必要がある。身代金としては、「0.4ビットコイン(BTC)」が要求される(現在の価格ではおよそ240米ドル、約2万4千円)。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
2013年の不正アクセスは2,951件、不正送金狙いが急増……警察庁・総務省・経産省調べ
ブロードバンド -
Android端末を人質に、「身代金」を要求する偽ウイルス対策アプリ……シマンテックが警鐘
ブロードバンド -
新種の危険なランサムウェアがインターネット上で拡散、Kaspersky Labが2種を検知
エンタープライズ -
データを人質にとって金を要求するランサムウェアに注意 〜 エフセキュア
ブロードバンド -
脅迫被害の吉松育美さん、何者かが告発ブログを削除か?
エンタメ -
「黒バス」脅迫事件の影響で相次ぐ同人イベント中止……ついに無関係イベントも
エンタメ -
カスペルスキーラボ、“身代金要求ソフト”「Gpcode」解読に国際協力を要請
ブロードバンド