【Wearable Tech Expo 2014】地図データやナビゲーション技術を活用すると
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コンセプト映像では、いくつかの利用シーンが想定されていた。たとえば海外旅行者向けのサービスがある。これは観光地でGPSを利用し、位置情報や交通手段などを、貸し出されたウェアラブルデバイス上で多言語表示させるというアイデア。6年後には東京オリンピックが開催されるため、日本に外国人も多くやってくる。そのとき、このようなデバイスがあれば、観光誘致にも一役買うだろう。
スポーツ関連では、ゴルフショットの位置を表示させたり、それらの情報をプレイヤーで共有することもできるという。また、街に繰り出し、その場所で話題になっているグルメ情報を見つけて、その店まで矢印でナビゲートすることも可能だ。ハンズフリーのウェアラブル・デバイスを利用すれば、自動車の運転中に居眠りが始まっても、音と表示でアラートを投げて事故を回避できる。
助手席用のナビゲーションアプリ「漫画ドライブ」も面白かった。これは、周囲の風景がデフォルメされて漫画のように見えるもの。ウェアラブル・デバイスで見せるようにすれば、助手席のナビゲーターも飽きずに楽しめるだろう。ただし現時点ではパワーの問題もあり、すべての映像をリアルタイムに処理することは難しい。そこで、取り溜めたデータを位置情報と関連付けて利用するアイデアもあるそうだ。
ゼンリンデータコムとしては、将来を見据えて、自社のビッグデータともいえる地図情報を有効活用したい意向だ。ウェアラブル・デバイスと関連付けることで、次の一手を展開していけるように、いまから準備を進めているとのことだ。
このほかにも同ブースでは、レーサーの片山右京氏が監修した入門用ロードバイク「Reve」(フランス語で夢を表す)も展示。こちらは、自転車愛好家のため「CycleTT」をサポートしたスマートフォンを取り付けてあった。CycleTTは、自分が走ったコースを登録したり、他のユーザーが作成したコースにチャレンジしながら、時間を競い合えるサービスだ。詳細ランキング機能も追加すれば(有料100円)、コース別・男女別・年齢別の順位を見ることも可能だ。
《井上猛雄》
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